7月17日(水) 曇りのち晴れ
出航を一日早めたので、船舶が「あかしあ」から姉妹船「はまなす」に変更になった。どちらもほぼ同じつくりで、
調度品のデザインやカラーリングが若干違う程度なのだが、私個人的には微妙にあかしあのほうが好みなのである。
大部屋の中においても、窓際の隅のベットは独立感があって、可能ならばこの隅っこのベットを率先して指定している私。
行き帰りもその位置のベットを押さえてはいたのだが、このたびは突然気が変わってのことで、しかも当日小樽港へ到着後
窓口で変更を申し出たのであきらめてはいたものの、おねえさんに「できたら同じ窓際のベットがいいんだけど…」と尋ねてみたら、
彼女端末を操作し、「右舷、左舷が変わりますけど、それでよければ空いてますよ」との思いがけない返事であった。大海原を行く
新日本海フェリーは、どのみち右でも左でも景色は大して変わりない(ほとんど海しか見えない)のだから、私としてはそれは
どちらでもよく、人気の窓際がこの時点で空いているのが不思議であった。ドタキャンでも出たのかしら… でもよくよく考えると、
明日のはまなすにも私が乗船日を変更したのに伴い空いてくる端位置のベットが最低ひとつはあることになるので、これは
タイミング次第なのかもしれなかった。
夏のハイシーズンにもかかわらず、この日のはまなすは意外に静かで、小さな子供を連れた家族も少なく、乗車スペースにも
余裕があり、全般落ち着いたムードであった。これは、三連休明けのタイミングなのでそうなのか、あるいはたまたまなのか
よくわからなかったが、もしかしたら明日のあかしあよりも、結果的にはこのはまなすにして正解だったかもしれないと思った。
そして部屋はと言えば、えっ?まさかのひとりで貸切? これまでも大部屋を2,3人の少人数で使ったことは何度かあったが、
さすがにひとりきりってのは初めてのことだ。まさか私が窓際のベットを希望したために、わざわざ1部屋余分に開放してくれた
とは思えないが、当日乗船希望の客向けに余分にこうした予備の部屋を設けていたのかもしれない。しかし、やった~、貸切だ~と
喜んだのは最初だけで、それぞれの区画で仕切られたベットが並ぶだけの大部屋なので、仕切りを外し広々使えるわけでもなく、
またここで飲み食いするにはそうしたくつろげる設備も部屋にはまったくないので、結局いつものようにプロムナードにある
テーブルに陣取って過ごすことがほとんどで、ベットには寝るためだけに戻るという、同じような使い道しかできないのであった。
上の写真は朝食セット、柳月のクロワッサン×2、どらやき、カゴメ野菜生活100・沖縄シークワーサーミックスなどなどである。
どらやきはここで食べるのを我慢し、夕食のカップラーメンに加えていただいて、長距離ドライブ中の空腹に備えることにした。
カゴメ野菜生活は、税込み100円程度と割高感はあるが、旅行中のビタミン不足を少しでも補えればと、毎朝食時に
飲むことを心がけた。
大海原を姉妹船同士がすれ違い、舞鶴港発のあかしあが小樽へ向けて北上する。本来ならば、あの船に乗船して
明日戻ってくる予定だったのだ。なにやら不思議な時間の感覚、この時間差のトリックを犯罪に利用できそうな
気がしてくるのは、最近推理小説を読みすぎのせいだ、きっと。
このところ連戦連敗が続いていたビンゴ大会で久々に早く上がり、船を模した外箱のバター飴をゲットした。
最初、甥っ子の子供にやろうかなと考えたが、ようやくハイハイを始めたばかりで、何を手にしても口に入れることしか
まだできず、舐めまわされて紙箱が溶けてドロドロになるだけ、これを「船」と認識して喜んでくれるようにはとても
思えないので、やめることにした。
写真はこの日の昼食メニューで、トマトは山部の中西農園さんでいただいたものである。ビールと共に氷漬けにして
持ち込んだので、よく冷えていておいしかった。
道中晴れたり曇ったりで、波は穏やか、舞鶴港に到着すると満月が燦然と輝いていて、雨を覚悟していたこちらとしては
拍子抜けするくらいであった。波乱含みの山旅であったが、これから三時間半、最後の長距離ドライブがとても大事で、
無事自宅に帰り着いてこそ色々あった長旅がようやく笑い話として丸く収まるのである。コーヒーを飲んで眠気を払い、
私としてはテンション高めにハンドルを握り、走り出した。
小樽港での楽しみと言えば、出航前に魚真(うおまさ)に立ち寄ることで、この日も当然そのつもりだったのだ。
しかし、その前に訪れた中西農園でとうきびなどたくさんいただいてしまいお腹が一杯、いつもどおりに飲み食い
することがかなり難しい状況だった。
それならたまには変化球をと、回転寿司・函太郎へ久々に行ったみたのだが、結果的にはかえって高くついてしまい
失敗だった。トリトンの値段が高くなってしまったのは前にも述べたとおりだが、久しぶりに函太郎を訪れると、
びっくりするくらい値段が上がっていた。おまけに、この日がたまたまだったのかもしれないが、函館をベースとした
函太郎は、トリトンではまず店頭に出ないネタを食べられる楽しみがあるのにもかかわらず、本日はそういった
スペシャルなネタもまったくなくてがっかりした。
これなら、魚真で「魚真にぎり+生ビール」くらいの押さえた注文にしておいたほうが安く上がったのにと思ったが
後の祭り、でも元々函太郎はネタがいいので、こうなったらそれを少しでも安い予算で楽しむしかない。できるだけ
財布にやさしそうなネタを中心に攻めた。
トリトンでありつけなかった「サーモンのあら汁」があったので注文した。
札幌に近づくにつれ青空の面積が大きくなり、小樽市はけっこういいお天気だった。小樽港に到着すると、
いつも以上に騒然とした雰囲気だと思ったら、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が停泊していたからであった。
こんなでっかい船、間近で見るのたぶん初めてだ。
立ち入り禁止ギリギリまで近寄って写してみた。おそらく乗客だろう、区域内でカップルが記念写真を撮っていた。
なにか対比させるものがあったほうが大きさがよくわかるかと思い、フェリーターミナルを前景にしてみた。
あんまり意味がなかったようだ。
新潟航路の新造船「あざれあ」も停泊していたので、並べたらどうかとツーショットしてみたが、
L字型のような配置で、大きさの違いがわかりにくい。
食事を終え港に戻ったら、ダイヤモンド・プリンセスが出航してしまっていた。これはまずバックで
港から離岸中の写真で、このあと旋回し、前進、どんどん遠のいていった。
日没時、ますます雲が少なくなり、もしかしたら夕景が期待できるかもという雰囲気に。
このあと一眼レフを引っ張り出してスタンばってみたが、少し焼けただけでお開きとなった。
この日は満月前夜、小望月(こもちづき)があたりを煌々と照らしていた。
7月16日(火) 曇りのち時々晴れ
最後、日帰りで東ヌプカにもう一度登ってみようと思い、下界は雲が多かったものの、一応登山口まで
行ってみた。ガス帯を抜けると、登山口の辺りは明るく、一部青空も見えていた。しかし、基本ガスガス、
山頂部は見えず、しばらく駐車スペースで待機して様子を見ることにした。後から来た登山者が準備し、
入山して行ったが、私は清くあきらめることにした。少し無理すれば大丈夫そうではあったが、衣類(カッパ)や
撮影機材を最後の最後に霧で湿らせてしまうのは忍びないという、後ろ向きの考えが頭をよぎったのだ。
柳月スイートピアガーデンで8:00頃から行列に並らび、久々に三方六の切れ端をゲットした。
家用の土産としてはこれで十分というか、むしろこちらの方がワイルドにガッツリいただけて
食べ応えがあり、喜ばれるのだ。
これを手に入れられたことで、もうすっかり帰宅モードに頭を切り替え、迷っていたがこの時点で
一日早いフェリーに変更することにし、西へ向け走り出した。
その途中、これも久々山部の中西農園へ立ち寄り、メロンを購入した。親類で、入院して手術した方が
二名いて、そのお見舞い用に使うことも頭にあった。メロンも、1箱あたり1000円くらい高くなった気がするなあ。
おばちゃんに、メロン、スイカの試食、加えてゆでとうきびを1本いただいてお腹一杯になってしまった。
トマトまでとても手が出ず、これは船内での栄養補給用にいただくことにして持ち帰った。
【アオノツガザクラ群落と白雲岳~大雪山系花の沢上流部にて/2018.08.03撮影】
【山頂直下のお花畑~白雲岳にて/2018.08.03撮影】
白雲岳テン場から北海岳方面へ散策に出かける。この方面にもところどころお花畑は散在するも、
密度濃く咲きそろっているところは見受けられない。花の沢上流部付近の斜面に、アオノツガザクラが
わりかし密集して群落をつくっていたのだが、背丈の低い、クリーム色の地味目の色合いなので
写真で表現しづらい。
なので、花の群落を目立たせることはあきらめ、白雲岳の岩稜ときれいな雲を写し込むことを優先して
構図を考えた。
白雲岳直下に遅くまで残る大きな雪渓は、さすがにこの時期ではほぼすべて解けてしまっていた。
そのあとに大きめのお花畑が出現していたので撮影する。白花がハクサンボウフウで、黄色い背丈の
高い花がエゾウサギギクだ。その他紫色のヒメクワガタなどもたくさん咲いているのだが、広角に
写してしまうと埋没してしまい、それなりの密度で咲いていると思えたハクサンボウフウですら、
仕上がった写真の中ではそれほど目立たず残念だ。
7月15日(月) くもり
一応悪あがきして、二泊分の山泊まり用装備を準備し、天気予報が好転するのを待っていたのだが、
どうやらその望みは期待薄らしいとあきらめ、日帰り装備に換装した。
丸三日間くらい、ほとんど車を動かしていなかったので、気分転換を兼ねて、三国峠を越えて、
太平洋側へ大移動した。
お昼は金亀亭で「豚丼・900円」をがっつりいただいた。今日はお肉柔らかかった。
コープで、生産者還元用ポテトチップスのコンソメ味を買ってみた。あともう一種類、「のり塩」
ってのもある。
プラザ緑風のモール泉で入浴。結局、いきつけの、馴染んでるところばかり繰り返し行っちゃうんだよねえ。
7月14日(日) くもり
本日も不安定な天候で、青空が覗く時間帯もあるかと思えば、今にも雨が降りそうにもなり、
山には近づき難い状況だ。それでも北海洋さんは今日もナキウサギ撮影、精力的でマメですわ。
みんな違ってみんないいとは思うけど、どんどん差がついて、ますます置いてきぼりにされちゃう
気がするんだよねえ。
と、わかっちゃいるけど私といえば、本日は東川町の複合施設せんとぴゅあ内の図書館でほぼ
一日中過ごしお世話になった。近代的で大きな建物だ。
綾辻行人著「十角館の殺人」の30周年記念豪華仕様版が目についたので、手に取ってみた。
本編自体は自分ちにあるので、付録のほう、作者の言葉や、他の作家たちの十角館~に対する
エッセイが収められた別冊から先に読んでみた。
昼食は併設のレストラン「ワッカ」でとった。日替わりの「スープランチ・600円」は、
大飯食らい系からしたら朝食並みのボリュームしかないので、これだけではちょっと心もとない。
引き続き地産地消、どこへ行っても込み合うだろうから、できるだけ動かない作戦だ。
もちろん、この「東川楽座・笹一」もメチャ込み必至、なので、開店と同時に飛び込んだ。
本日はさらに奮発して「すしセット(寿司定食)・1500円」をいただくことにした。
カウンターに座ると、目の前でお寿司握っている(出前用?あるいは予約用?)ので、
がまんできなくなるのだ。
寿司8貫、天ぷら、茶わん蒸し、それに味噌汁がついてこの価格は、CP普通かなあ。
お寿司はこうしたセットものにしてはグレードもそこそこで、味もよく、これで全体に
もう少しボリュームがあれば、得点大きく伸ばせるかもしれない。中とろ(?)、それに
ボタンエビ(?)などが特に美味だった。
夜の部に繰り出して、お寿司単品とプラスアルファを頼み、クラシックビール、あるいは
日本酒をチビチビやりたい気もするけど、ここでお腹いっぱい食べようとすると、
小樽の魚真よりかはかなり高くつくだろうな。
7月13日(土) 曇り一時雨
いよいよ恐怖の三連休に突入した。道民もいっせいに動き出すので、各観光地、各施設ともに
込み合うのが必至だ。ただし天気予報が悪いので、人の動きが読みづらい。山は思ったほどには
混雑していないような気もする。
東川の道の駅で、ついに「道の駅・旅案内」の北海道編大判サイズを発見してゲットした。
3、40部くらい積み上げていたが、あっという間になくなっていた。これじゃあなかなか手に入れるのが
難しいわけだ。
「年一回発行、2019年夏号、Vol.5」とあることから、すでに5年前から発行されているのか、
それとも春、秋、冬も発行されての5番目なら約1年前からの発行だし、四季それぞれについて
年一回発行されるのか、非常にわかりづらい表記だ。
この大判サイズのいいところは、地図が掲載されているので、道の駅宿泊を前提として旅する場合、
プランニングが立てやすい点だ。このところ北海道内をくまなく走るなんて旅とはご無沙汰なので、
私にはやや無用の長物かもしれないのだが、それぞれの駅の営業時間など、最低限度の情報も
掲載されており、これ一冊旅行用品に加えておけば、やはりかなり重宝するのだ。
ただ残念なのは、北海道版の地図には、他地域版には載っている「温泉マーク」が表記されていないこと。
最終(宿泊)目的地の駅に温泉が併設されているかどうかは、私みたいな「名湯、秘湯」に特別強い
こだわりのない人間には、近くの日帰り入浴施設を探したり、そこまで移動する手間が省けるので、
宿泊先の駅を選択する際の重要なファクターとなるのだ。
自分で温泉マーク書き加えておけば済むだけの話かも。
何年ぶりだろうか、久しぶりにホクレンの地図「Zig Zag(ジグザグ)」の最新版を手に入れた。
このところ、北海道内では行く場所、滞在する地点がほぼ固定化しているとはいえ、やはり最新の
地図が手元にあると心強い。
ところが、内容、地図の表記の仕方がずいぶん変わっているので驚いた。上記の写真、ちょっと
わかりづらいが、旧版(右)と最新版の同じ部分(美瑛~南富良野町あたり)を並べて比べたもの。
最新版は細かな道の表記が省かれるなど、全体に情報量が少なくなっているようだ。
これ、賛否あろうが、不必要な情報を省き、よりシンプルに見やすくするという意味では
歓迎していいような気もする。ただ、前の地図に馴染んでいるので、最新版のはとても見づらく感じる。
これは慣れの問題ではないかと思うが。
その分、市街地の拡大地図はこれまでのものより充実させていて、これは大助かりだ。