旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

生活~CD選書vsとんぼ返りvsゴールデンベストvs飛んでったとんぼちゃん

2012-10-22 19:11:08 | 歌は世につれ



あっと、ゴールデンベストを写真に入れるのを忘れたよ! まず反省。

さて、このたびようやくキャニオン時代のみではありますが、オリジナル・アルバムすべてが
CD化されたとんぼちゃん。ここにきて急に複数のソフトが出そろったので、音を聞き比べてみました。
聞き比べに使った曲は、すべてのCDに収録されている「生活」です。各アルバムを簡単に紹介すると


・『貝がらの秘密』(CD選書盤)…デビューアルバム。1996年初CD化。ところがこの後が続かず、貴重な一枚?

・『とんぼ返り』…2002年発売の通販専門のベストアルバム第二弾。第一弾の拾遺的選曲の2枚のベストと
 オリジナルのライブアルバムを合わせた3枚組。

・『ゴールデンベスト』…昨年発売された、通販専用でないたぶん初のベストアルバム、15曲入り。

・『貝がらの秘密』(飛んでったとんぼちゃん盤)…ボックスセット仕様ながらついにオリジナルアルバムが
 CDで復刻された(ただし通販のみでの発売)。各CDごとに歌詞カードがないなど、仕上がりにはやや不満あり。


まずCD選書盤から試聴。音圧(収録されている音のレベル)の低さに驚く。そして音も予想以上に悪い。
当時、古いアナログ音源から復刻されたCDは押し並べてこんな感じであって、「CDは音が悪い」と
諦めていたと思う。CD化されただけでありがたかったのだ。

次に『とんぼ返り』。「DSDマスタリングで音がいい」とわざわざ裏表紙に記載されている。このころ
様々な技術が進んだようで、音も見違えるくらいよくなっていた。音圧も選書盤の1.5倍くらい高めに収録。
全般におとなしい音調ながら好感の持てる仕上がり。

次は『ゴールデンベスト』。こちらも帯に「最新デジタルリマスター」とあり、一応音が配慮されているらしい。
音圧は~返りよりもやや高め。音も~返りと甲乙つけがたいが、上下(高音・低音)ともにやや伸びがあり、
にぎやかで明るめの音調に聞こえる。

そして最後に『飛んでったとんぼちゃん』盤。音圧がすごく高く、あわててボリュームを下げて聞き直す。
選書盤の2倍くらい大きな音で収録されているようだ。音も出だしのペダルスチールギターの響きを聞いただけで
これまでの3枚と全く違うレベルだと感じる。上下ともに音域が拡大されていて、周波数レンジがとても広いようだ。
各楽器のセパレートがよくて、とてもメリハリのある音に驚かされた。右チャンネルから聞こえるアコースティック・
ギターのストロークの音がとても生々しい。前の3枚はわざとミュートさせたようなくぐもった音に思えるくらいに。


以上が4枚を聞き比べての感想です。結論を言うと、音の差は歴然、最新版は群を抜いていました。
実は私は~返りの音が好きで、とても気に入っていたのですが、こうして最新版を聞いてしまうと
もう後戻りはできない感じです。最新版は技術的な説明はまったくされていないので、なぜこんなにも
音が改善されているのかが不明ですが、少なくともリマスターされているのじゃないかと推察します。
こういうのを聞くと、ブルースペックとかHQCDの必要を感じませんが、もしこれらが採用されていたら、
もっとすごい音だった可能性もありますね。

セットとしての完成度には不満はあるけど、これだけ音の改善が見られるのですから、もうすでにベストなどを
お持ちで購入を迷われている方にも安心しておすすめできます。レコード(アナログ盤)でもこの音を
出そうとすると、かなりのハイレベル(高額)の機材が必要ではないでしょうか? 残念ながら私の手持ちの
プレーヤー(カートリッジ)では、ここまで魅力ある厚みのある音は再現できません。


いや~でも疲れましたわ。こうして全身全霊を傾けて音に集中するって聞き方滅多にしませんからね。
たいてお酒飲みながらリラックスしまくって聞いているのでね。(リラックスしすぎて、そのまま爆睡すること多し)
まあ、たまには耳くじらたてて、収録されている一音一音に集中するのもいいかもしれません。
どうせ聞くなら好きな音楽をよりいい音で楽しみたいですからね。


お待たせしました、やっとこさお酒タイムの始まりです! 通しで『貝がらの秘密』を聞きましょう。



♪ こんにちはで朝がはじまり おはようで夜がはじまるのさ
  そんな生活の中での生きがいは ただ生きることと いっしょにいること
      愛しあうことさえも どこかに忘れてきたような
      そんな生活の中での悲しみは 燃えた太陽をさがすこと

  こんにちはで朝がはじまり おはようで夜がはじまるのさ
  そんな生活の中での生きがいは ただ笑うことと いっしょにいること
      信じあうことさえも どこかに置いてきたような
      そんな生活の中での悲しみは なくした朝をさがすこと

  ただ生きることと いっしょにいること
  ただ笑うことと 燃えた太陽をさがすこと

  こんにちはで朝がはじまり おはようで夜がはじまる



  (生活/詩:伊藤豊昇 曲:市川善光)



コンサートのMCによれば、高校生の時、トヨのつけていた日記をヨンボがこっそり読んでこの詩が気に入り
勝手に曲をつけてしまったんだそうです。詩曲共にとてもシンプルで、アレンジもカントリーフレーバー漂ういい仕上がり、
一緒に口ずさんでしまう初期の佳曲のひとつですね。聞き比べをしている間も一緒に歌いそうになるので困ったよ。
歌ってしまうと聞くのに集中できないもんね。


昨日の朝刊の一面を使って、中島みゆきさんのリマスター版の発売が宣伝されていました。やっと出たかという感じ。
しかし…8枚組で29800円は、こうして再発売されるCDとしてはちょっと高過ぎないかい? 間違いなく音質は
向上しているのでしょうけど、特別ボーナストラックが追加収録されているわけでもないようだしなあ。
残念ながら私としては購入を見送らざるを得ないかな?



*美瑛・土井商店のブログを拝見すると、「鳳凰美田」の蔵元、栃木の小林酒造へ訪問されたようですね。
  久保田・千寿と同価格帯のを飲み比べても、同じような口当たりの良さに加え、さらに芳醇な味わいは
  私もとても気に入っている銘柄です。まだ飲んだことない方は、ぜひ一度お試しください。
  といいつつ、今夜いただいたのは「磯自慢」、並行して先日買ってきた「日置桜」も味わってまして…
  磯自慢が底を尽きかけているのはさびしいけど、次のが控えているよ~



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