
さすがに連日同じ店のお弁当ばかりでは飽きてきて、前々から考えていながら
実行をためらっていた「みどり鮨」の持ち帰りを試してみた。近くに道の駅が
できて、ここから歩いていけばお酒も飲める、がしかし、それなりの予算が
必要だし、さてどうしようと悶々と延々と堂々巡り。店での飲み食いはいったん
あきらめて、まずは持ち帰りを実践してみたのだ。
みどり鮨での過去のいきさつは、みどり鮨を尋ねて など複数の記事で読めるので、
興味ある方はあわせてご覧願いたい。そういう記事を掲載した覚えはあるのだが、
内容についてはすっかり忘れ去っていて、でも今改めて読み返してみると、
それなりに要点は押さえていたようで、今回も総評はそう大きく違わないのだ。
観光案内所の方によると、アポなしだと「満員です」と断られることが多いとの
ことで、前日予約を入れてみると、あっさり注文を受け付けてくれた。あまりに
あっさりすぎて、こちらの名前も聞かず仕舞いだし、お値段とか、支払い方法
(カードが使えるか)などを確認したかったのだが、聞く前に用が済んだ感じだ。
で当日、やや不安を感じながら開店時間17:00前に来店したところ、しっかり注文は
通っていたようで一安心。
特上ちらし寿司が2000円だった。10年近く前が1700円だったから、このご時世、
値上げ幅は抑えられているほうだろう。ちなみに、今時のお店としては珍しくカードが
使えないので、現金の用意をお忘れなく。
12cm四方くらいの小ぶりな器で、一見頼りなさそうだけど、具が二段になっている
など、食べ応えは見た目以上にたっぷりだ。たとえば左上角のホタテの下にはイカ
ソーメンが敷き詰められ、右手の中トロも大小二枚重ね、エビの下にはシメサバや
サーモンが隠れているのだ。
内容がまったく同じでないので単純に比較はできないけれど、たしか特上クラスの
「魚真ちらし」が3500円だったと思うので、価格だけ比べるとCPの高さは歴然
だと思える。ビールのあと、日本酒のおつまみにも最適、量が進んだ。大変満足ゆく
内容でござりまする。
それならば、もっと早くから利用すればよかったのにとも思うが、CP高いとはいえ
普段の夕食弁当の約4倍分のお値段、ハレの日にしか食べられへんのよ。
最後に、タイトルの~尋ねては「訪ねて」のほうが適切でないかと迷った。
ところがこの日、キョロキョロ周囲を見渡すおばさん三人連れを乗せた車が
店の前を行き過ぎ、付近を一周、しばらくするとまた戻ってきて、すぐ店の前
だというのに、それでもわからずに、ついに道行く人に店の場所を尋ねる始末。
以前の記事でも触れているが、店構えが渋すぎて、派手な看板がないうえ少し
奥まっているので、たしかこの辺のはずだと、当たりをつけて探していても
見落としてしまうのは無理なかろう。電話の応対といい、やる気があるのか
ないのか、繁盛しているのかいないのか、つかみどころがないお店なのだ。
やはり「みどり鮨を尋ねて」がしっくりくるのではなかろうか。