旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

横溝正史少年小説コレクション

2022-01-20 19:25:30 | 図書館はどこですか



柏書房から出ている復刻シリーズ「横溝正史少年小説コレクション 日下三蔵編」を
まとめて5冊お借りしました。貸出期間内にすべてを読み切るのは困難だと思いつつ、
それでも全5巻借りたのは、表紙絵をまとめて写真に収めてみたかった私の身勝手なエゴと、
もしかしたら図書館などの公共施設が閉鎖される可能性を先読みしたからです。コロナ禍で
ひっ迫する保健所などの業務応援に職員が派遣されることで、その他の緊急性のない施設は
一時的に閉鎖があり得るかもと考え、多めに借りておこうとしたのですね。この先、
そういう緊迫した事態にならないことを祈りたいのですが、オミクロン株の感染力は
予想以上に強力で、社会生活が滞らないかを心配しますよね(和歌山県では、橋本市の
図書館が閉鎖されたと、今日のニュースで流れていました)。

ところがこのシリーズ、実は全部で7巻あるようで、発売前なのかここにはまだ配布されて
おらず、そろっていないみたいです。残りはまた別の機会ということで…

巻末の編集者の解説によると、1,2巻は金田一耕助登場もの、3巻が由利先生もの、
4~6巻は三津木俊介もの、そして7巻にはその他ノンシリーズものが収録されている
ようです。


    

前に述べたように、乱歩の少年探偵団シリーズ同様、横溝さんによる少年向け小説も
あまり期待しないほうがいいかもしれません。小学校高学年~せいぜい高校生くらい
までが読者対象だと思われ、常々大人向けの横溝作品に親しんでいる身には、残虐な
描写は控えめで、艶っぽい話もほぼ皆無でしょうから、比べるとかなり物足りなく
感じるはずです。なにも、特別スプラッターなものを好むわけではないにしてもね。
推理小説というよりは、冒険小説的な筋書きのものがほとんどでないでしょうか。


    

私も横溝版少年向けをいくつか所蔵していて、3,4冊だと思っていたら、並べてみると
計7冊ありました。表題だけだと、一致しているのは「迷宮の扉」と「夜光怪人」の
2巻だけですね。タイトル作以外にもそれぞれに数種類ずつ同時収録作品があるので、
すり合わせてみると、おそらくはすべて新編コレクションに包括されるはずです。


さあ、さっそく「怪獣男爵」から読み始めてみましょう。もしかしたらいずれまた、読後の
感想などお伝えすることになりますか。


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