9月11日(金) 曇り
雨を境に空気が入れ替わり、最低気温が10℃前後に。Tシャツ一枚でも暑かったのが、
一気にダウンが必要になった。ようやくこの時期本来の気候になったということだ。
東川の図書館で見つけたのがこの「横溝正史~由利・三津木探偵小説集成」だ。
私は金田一耕助が登場するものは文庫本を中心にかなりの数を所蔵しているが、
逆にそれ以外はわずかな蔵書しか手元になく、そうしたものはすでにほとんどが
絶版状態で、未読のものを新たには読むに読まれない状況であった。
この柏書房から発売されているシリーズはまさにそれを救済するために用意された
ような書籍で、探偵・由利麟太郎と記者・三津木俊助のコンビが活躍するものばかりを
集めているらしい(顔がそろわないと思ったら、ほかにもう一冊、全4巻あるみたい)。
つまり、ほとんどが私の元にはない物語集なのだ。
これとは別に「 横溝正史ミステリ短篇コレクション」というのが全6冊出版され、
それを含めすべてそろえると、私のコレクションの充足は甚だしいが、一冊2600~
2700円となかなかのお値段で、これはもう、基本図書館のお世話になるしかない。
さっそく、第1巻「真珠郎」の中から『獣人』のみ読み終えた。のちの本格探偵小説の
テイストとはまるで別物の、一種の怪奇小説のような味わいの短編であった。
もっと読みたいけど時間切れ、明日、いい天気なの?
とても滞在中に読み切れそうになく、地元の図書館にあればそれでよし、なければないで、
次回の東川への訪問がますます楽しみになるばかりだ。
*谷山浩子さん、ご病気の件、心からお見舞い申し上げます。
養生第一ながら、谷山さんのことですから、闘病中も曲などのアイデアを膨らませ、
回復後また、新しい曲をどしどし届けていただくようお願いいたします。