第二花園にエゾコザクラの群落があった。
すでに一部のチングルマがヒゲになりかけていた。早、秋の気配漂う。
多いと聞いてビビッていた銀泉台の雪渓は、のちあっという間に解けたようで、全般ほぼ消失している。
第二花園には少し残っていた。この頃青空の広がりが大きくなって、これなら赤岳山頂まで
行ってもよかったかなと少し後悔した。
第一花園はウコンウツギが見頃であった。
エゾウサギギク。盛夏だ。
登山口到着直前、東京のS一家とすれ違った。このあと緑岳まで往復するらしい。昼前から急に雲が
多くなって、午後は入道雲も出ていたので、ちょっとヒヤヒヤの山行となったかもしれない。
帰りの林道でタイヤがパンクした。早い時間帯だったので下ってくる車は皆無、助けを求められないし、
なんとか携帯電話の通じるところまで走ろうと考えたのが間違いだった。ゆっくりと下ったつもりだったが、
タイヤは見るも無残な状況になり、最後は車を放置して、林道を2キロくらい歩いて国道に出て、
JAFに助けを求めた。
自分でスペアタイヤに交換できていたら、ここまで被害は大きくならなかったと反省しきり。しかし、
二つ前までの車では自分でやっていたタイヤ交換も、前の車からはまったく触らなくなって、
「素人が手を出したらかえって危ない、プロに任せたほうが安心だ」と開き直り、以降自身では
整備しなくなってしまった。
スペアタイヤはトランクルームの下にあり、荷物を満載しているので、これを取り出すだけでも
大変な労力だった。これで雨でも降っていたら、目も当てられない事態だったであろう。市街地では
JAFに頼れても、林道など山道にも入ることの多い私は、最悪の事態に備え、最低でも自力で
タイヤ交換できなれればと猛省した。
帰宅後練習、冬タイヤへの交換も自分で行い、費用削減の一石二鳥としたいと思う。
天気予報は悪くなる一方で、とても泊まりで山に入れる感じではない。気温が高いので、午後は特に
雷に注意が必要な状況だ。
それで仕方なく、早立ちして、午前中限定で銀泉台から登り始めた。
奥の平あたりで空が赤くなり始めたが、それほど劇的ではなかったので、先に進んだ。
コマクサ平に着いた頃には、思ったよりは広範囲に朝焼けが広がった。
コマクサはやや見頃を過ぎているようではあった。しかし遠目にはピンクの広がりが見事だった。
たくさん花をつけた大きな株があった。
チシマツガザクラとエゾツツジ。上空の雲が多めで、これ以上進んでも仕方がないと判断して、
ここから引き返した。
奥の平の雪渓尻にチングルマの群落があった。