ずいぶん昔、初めて秋の大雪山を訪れた時に、たまたま黒岳~北鎮岳~当麻岳と
縦走することになってその雄大な景観を体感、またこの場所で初めて間近に熊と
遭遇するなど、当麻岳は私にとって個人的に思い入れの強いところなんですが、
昔話を始めるとまた長くなってしまうのでこの辺にしまして…
当麻岳中腹の当麻乗越も景観の素晴らしいところですが、もう一段標高が
高くなり、大塚&小塚、裾合平を上から見下ろすことのできる当麻岳からの眺めは
大雪山の中でもスケールの大きな展望の一つなのではないでしょうか?
しかしその割にマイナーな存在、黒岳~旭岳などの表銀座と比べると人が少なく、
静かな散策を楽しめるのも私好みです。どの登山口から歩いてもそれなりに
時間がかかる場所だし、近年、愛山渓の路線バスが廃止、黒岳からの縦走が
できなくなったこともあり、より訪れにくい場所になったかもしれません。
静かなのはいいんですが、その分熊の出没が気になる場所でもあります。
沼の平~ピウケナイ沢~裾合平間ではしばしば熊の目撃話を聞きますし、
二年前だったか、私も六の沼からの登り付近で点々と続く熊の足跡を
見たことがあります。あまり気持ちのいいものじゃないよね。
北海洋さんと二人、撮影しながら徐々に標高を上げていきます。大塚&小塚、
数日前の雪が消えずに残る旭岳、その横にちょこっと顔を出すトムラウシ。
ここからトムラウシが見えるの今回初めて気がつきました。ということはトムラからも
ここが見えているんだなあ。
十勝連峰もくっきり見えています。裾合平周辺のナナカマドは残念ながら全体に
オレンジ色です。それをごまかそうと手前に斜面の草紅葉を入れてあれこれ
写してみます。しかし、ここの草紅葉ってこんなにきれいだったったけかな…
これも今回初めて知りました。