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旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

2009北海道・秋~濡れて沼の平

2009-10-22 21:21:54 | 旅鴉の唄

14日(月) 3:00起床。星空、予報通り天気はいいようです。S崎さんのおにぎりを
ほおばり、身支度して4:00前に出発です。タクシードライバーはシュナイダーコース
から石狩岳へ。以前私もこのコースをピストンしたことがありましたが、
たまたまその日も秋晴れの絶好の登山日和、おそらくこの日も好条件で同じく
山頂からの雄大な眺めを楽しめたことでしょう。 

一方私は…車を運転しながらもまだ緑岳にするか愛山渓にするか迷っていました。
糠平から愛山渓ってかなりの距離だからねえ。が、結局当初の予定通り愛山渓へ。
以前長距離ダートだったことが信じられないような「完全舗装」になりましたが、
道の細さは変わらずなので、あまりスピードは出さないでね。

5:00前到着、平日ですが好天の紅葉シーズン、この時点でけっこう車が
とまっていて、登山の準備をされている方が多かった。私は5:20歩き始めました。


   


今回はけっこう天気運が良くて、たとえば車や避難小屋に戻るや否や
激しい雨が降り出した… なんてことが数回あり、ほとんど雨にはあたらなかった
んですが、唯一びしょ濡れになったのがここでした、しかもこのいい天気に…
歩き始めたものの私の先を行っていたのはまだ二組だけだったようで、
ひと組はすぐ追い抜き、もうひと組は永山岳へ向かったようで、結局私が露払い…
そう、この朝は夜露がひどくて、愛山渓~沼の平~当麻乗越しルートは
以前クマザサ狩りが行われたものの、再びブッシュが濃くなり始め、
藪こぎでずぶ濡れになったんです。ぬかるみ対策で長靴を履いていたんですが、
ズボンから水が流れ込んで長靴内もグショグショに。横着せずカッパを着れば
よかったんですが、登りが続くし、汗かくしなあと…いや~大失敗でした。


   

沼の平に6:30過ぎに到着。景色ひとり占めはいいんですが、ナナカマドの状態は
やはりあまり良くないようです。少しピークには早いこともありますが、全体に
オレンジ色、赤くない。ここの紅葉はとてもきれいなんですが、風当たりの関係か
いい時って本当に少ないんです。でもできるだけ通い続けて自分の目で
確かめるしかないからねえ。宮崎プロはここの定点観測を35年ほど続けてます。

紅葉と関係なく、山岳風景も素晴らしい場所です。早朝無風、沼に写りこんだ
山並み、富士山にも見える雪の被った旭岳の景観をお楽しみください。




   
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2009北海道・秋~タクシードライバー

2009-10-22 21:15:38 | 旅鴉の唄


YHに泊って話が盛り上がり長時間話し込んだり、翌日一緒に行動することになっても、
名前、連絡先はおろか、ましてや相手の職業はまったくわからないまま別れる…
なんてのはザラにある話です。が、彼は話し始めて早い段階で
「タクシーの運転手です」と自ら職業を紹介しました。私はタクシーの運転手さんと
YHで一緒になるのはたぶんこれが初めてでした。

近年「北海道百名山」を目標に山歩きを始めたんだそうです。なにかローカルな
百名山と聞くと一見「スケールの小さな他愛ないもの」を想像しますが、北海道版は
なかなかどうして手ごわいみたいで、カムイエクウチカウシなど日高の最深部、
沢登り&キャンプしなければいけないような山とか、夏道がなく、積雪期しか
登れない山など、かなり難易度の高い山も含まれているようです。

今日(12日)はトムラウシ温泉からの短縮登山道をピストンしてトムラウシに
登ってきたとか。百名山を目指している方はピークハント重視、多少の悪天でも
登る傾向がありますが、彼は天気が悪いと無理しないようで、予報の悪い13日は
休養&用事にあて、結局一緒にぬかびらYHに連泊することに。彼は私より少し
年上みたいですが、痛風で通院、薬を飲んでいるといいながらビールを
ガンガン飲んでいますし、またタバコも吸うようです。最後に難易度の高い山が
残っているみたいなので、「タバコやめたら…」とおせっかいな私。

「夜の部」を楽しみたい気持もあったんですが、連日の車中泊等で私もお疲れ、
二日とも「山時間」、二人とも20:30頃には床につきました。ここで無理せず休養に
努めたことで体調回復、このあとの残りも元気に歩くことができたんです。だんだん
無理は利かなくなってきているからねえ。14日(月)の予報はよく、3:00に
目覚まし時計を合わせました。同じ行動規範なのでお互い遠慮せずにね。

普段彼は深夜専門で札幌市内を流しているそうです。あとでこの話をハチマキさんに
すると「ススキノのいい店を聞いといてくれたらよかったのに!」とのお叱りを
受けましたが、彼はまだもう少しこの周辺の山を登るようだし、いずれ層雲峡YHにも
泊ることでしょう。ススキノの件はその時直接彼に聞いて下さいな。

彼と話している間、私は心の中でこの歌を何度も何度も繰り返し歌ってました。
けっして「俺は苦労人や!」と彼が言ったわけではないんやけど。



♪ やけっぱち騒ぎは のどがかれるよね
   心の中では どしゃ降りみたい
   眠っても眠っても 消えない面影は
   ハードロックの波の中に 捨てたかったのにね
 
   笑っているけど みんな本当に幸せで
   笑いながら 町の中歩いてゆくんだろうかね
   忘れてしまいたい望みを かくすために
   バカ騒ぎするのは あたしだけなんだろうかね

   タクシー・ドライバー 苦労人とみえて
   あたしの泣き顔 見て見ぬふり
   天気予報が 今夜もはずれた話と
   野球の話ばかり 何度も何度も 繰り返す


   (タクシードライバー/詩:中島みゆき)



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