前原誠司氏は希望の党をどんな政党にするつもりだったんだろう。
希望の党、打算の統一会派構想 民進党との決別掲げた選挙公約はどこへ… 数に固執し政策の違い無視
希望の党が民進党との統一会派結成に前のめりな姿勢を示している。民進党と組むことで、衆参両院で野党第一党の座を確保できるからだ。ただ、希望の党は昨年の衆院選で、安全保障や憲法に関して民進党の政策をことごとく否定する公約を掲げた。数合わせを優先させる姿勢は「公約無視」という批判を免れない。
「昨年の特別国会で、やはり野党がバラバラではダメだなと痛感した…」
希望の党の玉木雄一郎代表は7日のNHK番組でこう語り、会派結成に意欲をにじませた。出演後には、民進党との協議について「今週がヤマになる」との見通しを記者団に示した。
民進党が立憲民主党、希望の党に呼びかけた統一会派構想は、立憲民主党が拒否したため、民進、希望の2党間で協議が始まった。立憲民主党の枝野幸男代表は7日の番組で「希望の党とは理念、政策が違う。会派を組むことは自己否定につながる」と強調し、呼びかけに応じない姿勢を重ねて示した。
今後も、民進、希望の2党間で会派結成協議が進む見通しだが、両党の政策の隔たりはあまりに大きい。
民進党が安保法制の白紙撤回を唱えているのに対し希望の党は現行法制を実質的に容認する公約を掲げて衆院選を戦った。憲法でも希望の党は、民進党が阻止を目指す9条改正を論議の対象として明記した。
主要政策の違いを棚上げにした連携は、衆院選の比例代表で希望に投票した1千万人近い有権者への背信に等しい。
打算の統一会派結成にかじを切る希望執行部に対し、党内では不満もくすぶり始めている。特に、中山恭子元拉致問題担当相ら保守系が居並ぶ参院には、左派系議員も多い参院民進党への忌避感が根強い。希望の党の松沢成文参院議員団代表は「参院希望は別の会派との合流も考える」と語り、民進党との会派結成には参加しない可能性を示唆した。
こうした党内の声を知ってか知らずか、玉木氏は7日の番組で、衆院選の際に「排除」したはずの立憲民主党の会派参加への期待すら口にした。
「われわれは寛容な改革保守だ。いろいろな考えがあることは大事だ。できるだけ野党は協力すべきだ」
野合と数合わせの実相を「寛容」というもっともらしい表現で糊塗する姿勢は、民進党への先祖返りにほかならない。
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希望の党に期待して投票した人はどんな考えの人達だったんだろう。
私は希望の党に投票しなかったが、希望の党に脅威を感じそして期待もした。
しかし、民進党全員の公認を出すとの前原氏の発言で一挙に期待する気持ちが覚めたのも確かだ。
左翼系の支持者と、保守の支持者。
それにより希望の党に何を期待するかは違ってくるとは思うが、
いわゆる保守層で、自民党と切磋琢磨する政党を望むとしたら、
中山恭子氏らの真の保守政党を期待し、今の希望の党に裏切られた気持ちだろう。
民進党にはいわゆる左と右が混在していたから纏まりがなかった。
だから民進党の保守系の人達が希望の党を結成させると期待した。
つまり、民進党の左翼思想には同調できない保守勢力が希望の党に合流して欲しかった。
それが憲法改正反対、安保法制反対の民進党議員が多く集まり、
選挙で勝つ為、希望の党を隠れ蓑にした面々が当選してしまった。
そして党首は玉木雄一郎氏。
優柔不断でリーダーシップもないから多くの元民進党の意見に流されている。
その姿を見て、忸怩たる思いの議員もいるだろうし、反発する議員もいるだろう。
そもそも民進党を受け入れたが間違いだった。
民進党のマイナスイメージを拭うだけの目的で希望の党から出馬した人達。
そんな人達をのさばらす様な政党にしてしまったから、分裂する。
この様子じゃ、希望の党も早晩分裂する可能性が高い。
参院議員の中山恭子氏や松沢成文氏、そして早くから民進党から離党していた長島昭久氏。
彼らが希望の党での存在感がどれぐらい強いのか知らないが、
結党時の精神を取り戻してもらいたい。
そうでなければ、有権者を裏切る事にもなるのではないだろうか。
希望の党が改革保守を標榜するのなら、協力すべきは民進党ではなく、日本維新の会ではないだろうか。
更に言えば、玉木氏は「寛容」の意味を履き違えている。
政党の寛容の根本には主義主張が同じでなければならない。
玉木氏の寛容はただの烏合の衆の考えでしかない。
そしてこのままだと、希望の党は民進党の再来というか、バラバラで纏まりがなく
民進党の反省も生かされない情けない政党で終わりそうだ。
ところで民進党分裂に貢献した前原氏はどうしたんだろう。
今や、存在感も殆どないのがちょっと気になる。
・・・でも期待しているのではないから念の為。