■10月9日 午後2時頃
駐車場を降りて、水族館へ歩く道すがら…。
Yちゃんが徐(おもむろ)に言った。
「MOLTAさん、ここにくるの初めてって言ってたよね?」
そう。
沖縄訪問暦10回以上になるが、実はこの水族館には来たことが
無かったのである。
まあ殆どの訪問において、いきなり離島へトランジットして
ダイビングするスタイルだったためなのであるが。
「なら、正面から海を向いた眺めを心してみてね。
きっと、感動するから」
途中にあった水蒸気を吹き出すモニュメント等に気を取られつつ、
ほいほいと軽く返事をする。
やがて。
ジンベイザメの巨大な(恐らく実物大の)モニュメントの前を
通り過ぎた時に。
「ほら。ここ! ここに立って向こうを見てみて」
息を呑んだ。
屋根を形成する構造物の多層化の人工美。
それを額縁のようにして、その向こうに広がる沖縄の海の自然美。
これで、天気さえ良ければ!
ちらと、そう思いつつも。
鈍(にび)色の空の下に広がる海も又、えも知れぬ情感を持って
迫ってくる。
思わずカメラを取り出し、シャッターを押す。
続いて。
皆も入ってよ。
そう言おうとして、僕は思わずフリーズした。
メ、メモリの残量が無い?
残り2枚でおしまい?
そんなバナナ?(って、何時のギャグだ?(笑))
ここで、僕の眉間にニュータイプの証左の閃光が!
思い出した!
先週の運動会でしこたま撮影したものが、そのまま残っていた~!
PCも何も無い状況では、他へデータを逃がす訳にもいかない。
水中用のハウジング(カメラを水中に持っていくためのケース)が
見つからず、せめて地上撮影班に徹しようと思っていた矢先なのに!
呆然と手元を見つめる僕を認めて、Cちゃんが寄ってきてくれた。
「どうしたん?」
屈託無く問いかけるCちゃんに事情を説明すると、
「大丈夫。メディアなら、ここの売店でも売っているよ?」
との暖かいお言葉。
君はなんていい子なんだ。
でも、惜しむらくは、僕のカメラは往年の名機、OYMPUS
C-4040なんだ。
メディアは、記録媒体のシーラカンスとも呼ばれる、スマート
メディアなんだ!
(今にして思えば、その寿命が”スマート”だった(笑))
案の定。
売店に売っていたメディアは、SDカードのみ。
それを知ったCちゃんは、
「え~? じゃあ、カメラは陸上も水中も私一人ぃ?
ひえ~。責任重大や~ん(汗)」
と引きつっている。
まあ、気にスンナ~。世の中、なるようになる。ハァ。
そう乾いた笑いを浮かべながら、僕は心の中で自分に呆れていた。
「あんた、馬鹿ぁ?」
…ということで、今回の旅行記に張っている写真は殆どがCちゃんに
拠るものです。
心地よく著作権フリーにしてくれたCちゃんに、感謝を。
■10月9日 午後2時半頃
Yちゃんの提案で、水族館のバックヤードツアーへ行こう!と
なった。
まずは予約をしないとね。と、ろくすっぽ水槽も見ないで、
予約カウンターへと急ぐ。
何しろ。
参加できる人数制限があるのと、ツアーは1時間に1回しか無い
ために、3時半からのツアーの予約を逃すと、今回はもう参加
出来なくなってしまうのだ。
ジンベイ君の水槽すらチラ見に留めて急いだお陰で、首尾よく
ツアー参加の整理券をGET。
これで一安心と、最初に戻ってゆっくりと水槽情景を楽しむ。
圧巻は、やはりジンベイ君の居る水槽。
平日だというのに、ここは大人気でこの混み様である。
もっとも。
平日だから、この程度という見方もあるのかもしれない。
明日になれば、どうなることやら。
想像するだにメニエール病に掛かったように眩暈に襲われそうに
なったので、空想を断ち切って水槽世界へと意識を戻す。
やっぱ、ここに来たらジンベイ君とのショットが欲しいよね。
ということで。パチリ。
(いつか、モルディブで実際に水中で遭ってやるぞ!と思いつつ。
この稿、続く)
駐車場を降りて、水族館へ歩く道すがら…。
Yちゃんが徐(おもむろ)に言った。
「MOLTAさん、ここにくるの初めてって言ってたよね?」
そう。
沖縄訪問暦10回以上になるが、実はこの水族館には来たことが
無かったのである。
まあ殆どの訪問において、いきなり離島へトランジットして
ダイビングするスタイルだったためなのであるが。
「なら、正面から海を向いた眺めを心してみてね。
きっと、感動するから」
途中にあった水蒸気を吹き出すモニュメント等に気を取られつつ、
ほいほいと軽く返事をする。
やがて。
ジンベイザメの巨大な(恐らく実物大の)モニュメントの前を
通り過ぎた時に。
「ほら。ここ! ここに立って向こうを見てみて」
息を呑んだ。
屋根を形成する構造物の多層化の人工美。
それを額縁のようにして、その向こうに広がる沖縄の海の自然美。
これで、天気さえ良ければ!
ちらと、そう思いつつも。
鈍(にび)色の空の下に広がる海も又、えも知れぬ情感を持って
迫ってくる。
思わずカメラを取り出し、シャッターを押す。
続いて。
皆も入ってよ。
そう言おうとして、僕は思わずフリーズした。
メ、メモリの残量が無い?
残り2枚でおしまい?
そんなバナナ?(って、何時のギャグだ?(笑))
ここで、僕の眉間にニュータイプの証左の閃光が!
思い出した!
先週の運動会でしこたま撮影したものが、そのまま残っていた~!
PCも何も無い状況では、他へデータを逃がす訳にもいかない。
水中用のハウジング(カメラを水中に持っていくためのケース)が
見つからず、せめて地上撮影班に徹しようと思っていた矢先なのに!
呆然と手元を見つめる僕を認めて、Cちゃんが寄ってきてくれた。
「どうしたん?」
屈託無く問いかけるCちゃんに事情を説明すると、
「大丈夫。メディアなら、ここの売店でも売っているよ?」
との暖かいお言葉。
君はなんていい子なんだ。
でも、惜しむらくは、僕のカメラは往年の名機、OYMPUS
C-4040なんだ。
メディアは、記録媒体のシーラカンスとも呼ばれる、スマート
メディアなんだ!
(今にして思えば、その寿命が”スマート”だった(笑))
案の定。
売店に売っていたメディアは、SDカードのみ。
それを知ったCちゃんは、
「え~? じゃあ、カメラは陸上も水中も私一人ぃ?
ひえ~。責任重大や~ん(汗)」
と引きつっている。
まあ、気にスンナ~。世の中、なるようになる。ハァ。
そう乾いた笑いを浮かべながら、僕は心の中で自分に呆れていた。
「あんた、馬鹿ぁ?」
…ということで、今回の旅行記に張っている写真は殆どがCちゃんに
拠るものです。
心地よく著作権フリーにしてくれたCちゃんに、感謝を。
■10月9日 午後2時半頃
Yちゃんの提案で、水族館のバックヤードツアーへ行こう!と
なった。
まずは予約をしないとね。と、ろくすっぽ水槽も見ないで、
予約カウンターへと急ぐ。
何しろ。
参加できる人数制限があるのと、ツアーは1時間に1回しか無い
ために、3時半からのツアーの予約を逃すと、今回はもう参加
出来なくなってしまうのだ。
ジンベイ君の水槽すらチラ見に留めて急いだお陰で、首尾よく
ツアー参加の整理券をGET。
これで一安心と、最初に戻ってゆっくりと水槽情景を楽しむ。
圧巻は、やはりジンベイ君の居る水槽。
平日だというのに、ここは大人気でこの混み様である。
もっとも。
平日だから、この程度という見方もあるのかもしれない。
明日になれば、どうなることやら。
想像するだにメニエール病に掛かったように眩暈に襲われそうに
なったので、空想を断ち切って水槽世界へと意識を戻す。
やっぱ、ここに来たらジンベイ君とのショットが欲しいよね。
ということで。パチリ。
(いつか、モルディブで実際に水中で遭ってやるぞ!と思いつつ。
この稿、続く)
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さすがに沖縄は遠く、親に連れて行ってもらえませんでした。
一度、沖縄に行ってみたいものです。10回以上とはすごいですね。
というわけで、次回、運動会の写真が消える編を楽しみにしてます。
生で(これも生だが)、見たこと有るの?