活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

嵐山 紅葉の海、豆腐の海、そして人の海(その2)

2008-10-18 11:23:10 | 自然の海
湯豆腐のお店「竹むら」を出たのが、ちょうど12時頃。

既に、嵐山のメインストリートは、人、ヒト、ひとである。
「竹むら」の前にも、待ち行列が相当な長さで伸びている。
その横を、少しほろ酔いでいい気分になりながら一行は通過。

人の波の流れをなんとか見極めながら、「竹むら」の看板前で記念撮影。
#個人情報保護のため、この写真は残念ながら非掲載です。
#以下の写真は、「竹むら」のHPより。


人並みに押されるようにして、歩みを進めだす。

ツアコンとして、本日の最初に設定した訪問先は、野宮神社

本当は、超メジャーな天竜寺からにしようかとも思ったんだが、
あまりの人の多さに少し外したところから攻めることに決定。


※ 図版は、野宮神社のHPより。

野宮神社は、嵐山のメインストリートから、嵯峨野へ向かう途中にある、
代々の伊勢斎宮が禊をするための場所として用意された神社である。
#正確には、伊勢斎宮になりにいくための、かな。

本来は、代々の天皇の治世毎に場所が変わっていたらしいが、南北朝の
混乱とともに斎宮制度が途絶えたことを機に、今の場所に固着したらしい。



偉そうに能書きを垂れていても、そもそも斎宮となると、僕の知識と
イメージはせいぜいが「日出処の天子」(山岸涼子著)の布都姫ぐらいしか
無いのであるが、それでも辺りの雰囲気は、先ほどまでの騒がしい嵐山とは
打って変わり、さすがに神に仕えるための乙女の禊の場として選ばれた神域
としての清らかさに満ちている…

と言いたい所だが、この小道にも人は溢れ、ゆっくり遠く平安を偲んだ情緒に
浸ることも出来ない(笑)。

それでも、小道を覆う木々からの木漏れ日が、紅葉を透かして通ってくる
様を眺めると、そして、その木漏れ日が風にそよいで揺らめくのを見ていると、
光源氏も榊を手折りながらこの道を歩んだことであるよ、と思えてくる。



(一年前の紀行文を書くのも何だかなあと思いつつ、その3へ続く)

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