江戸の退屈御家人

世の中のいろいろ面白いことを野次馬根性で・・・・

    歳時記の旅・・・・葵祭

2012年05月04日 19時41分28秒 | 歳時記


1、葵祭は5月15日、京都 上賀茂神社と下鴨神社の大祭。古来、祭りといえばこの葵祭を言うと、俳句の先生に教わった覚えがある。

2、5月15日には、勅使や斉王代や女官や警護の役人一行がきれいに着飾って、牛車や輿の行列を連ねて、御所から加茂の下社から上社へ練り歩く「路頭の儀」は見物人が集まり大混雑。ちなみに、祭りの参加者は頭や襟に、民家の窓にも三つ葉葵のを付けるのが習わし。

3、ところがこの葵祭は15日だけでなく、5月3日から各種行事が上社・下社で連日行われ、その最後の打ち上げが、葵祭の斉王代と女官たちの華やかな、あの牛車の行列ということ。

4、今回は我輩は連休を利用して京都に滞在していたら、思わぬ経験をした。(明日は帰京で残念)
  5月3日は下鴨神社で、流鏑馬の神事(上賀茂神社では別の日にヤルようだ)
  5月4日は上加茂神社で、斉王代の禊神事

5、両神社の役割分担はどうなっているかよう分らないが、喧嘩しないように両者同時に世界遺産に登録されている。神社の由緒等関係はまた調べるよ。ただ上賀茂神社が山城の国一宮である。

6、今回は昭和31年に復活した斉王代が古式に則り、御手洗の川で手をすすぎ、ひとがたを流しお祓いをする行事。たくさんの斉王代の裾もち官女を近くの小学生が、華やかな官女たちを(どういう人を公募したのか)、豪華な衣装・装束で華やかで楽しいね。

 ちなみに、斉王とは天皇の息女内親王または孫娘=女王が、加茂神社か伊勢神宮に仕える役目。だいぶ昔から斉王の制度がすたれていたのを、昭和31年から、民間人の適宜な女性を選んで葵祭の「斉王代」に任命し斉王の代わりをやってもらおうという、京都人らしい、現実的・商魂の知恵の産物。たいした生命力だ。これが歴史を生きる精神。

7、今年の斉王代は亀井何とかさんという近所の大学生のようで普段、よさこいクラブで踊っているようなお譲さんらしいが、今日のこの式の間は、一生懸命斉王の雰囲気を出していたよ。
 写真の主は昨年の斉王代かも、よくわからない。吾輩のカメラではうまく映らなかった。

8、匂ひたつ 葵祭の 女官たち
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