猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

面白可笑しく生きる 隠居大学での安野光雅さんの話

2011年02月28日 | Weblog

ラジオ深夜便のホームページで画家・安野光雅さんと評論家・天野祐吉さんの話を聴いた。

天野祐吉さんが主宰している「隠居大学」での話だ。

これが実に面白かった。安野さんが若かりし頃、パリで下宿していた時の話である。

85歳の安野さんが話すので、面白い話しになったのかもしれない。

確か「同じ屋根の下で下宿している美しい娘さんが、

自分の部屋の電球が切れたので、取り替えを手伝ってほしい」と言う、

「後から考えてみると、娘さんは自分の部屋に安野さんを誘う口実だったのではなかったのか?」

という何とも残念でもったいない話だ。

この話を「彼女は、たぶん~だと思って居たんではないかか?」などと想像を駆使し、

しかも安野さんの飄々とした話し方だったので、ついつい笑ってしまった。

 天野さんもさすがに安野さんの話をききだすのが上手かった。

二人の対談を聴いて思ったことは、「ものごとは見方しだいで、

人生を面白可笑しく生きる事が出来る」のだと思った。

そのためには「一歩離れて斜めに見る事」ではないだろうか?

そして「想像力を働かせる」ことだと思う。

自分はなかなかできないが、早く安野さんのような心境になりたい!!

具体的には、「落語を聴いたり」「たけしの見方を学んだり」すれば

自然と面白可笑しく生きてゆくことが出来るはずだ。 


東京マラソンの感動

2011年02月27日 | Weblog

今日の東京マラソンで定時制高校の職員の川内さんが、

3位でとなって(日本人トップ)世界選手権の代表選手に決まった。

東京マラソンは石原都知事の発案だ。希望する市民が走ることが出来るのだ。

今回の川内さんの出来事は、まさに東京マラソンならではの出来事だ。

東京マラソンで思うことは、中近東の騒乱だ。

東京では市民が参加してマラソン大会を開いているが、

中近東では同じ市民参加のクーデターが起こっている。

日本の市民はいかに自己管理がしっかりしているかだ。

市民マラソンが出来るような状況は、相当高度な文明社会が出来ているのだと思う。

東京マラソンから新しい出来事が、どんどん出てくるはずだ。

石原都知事のアイデアは成功したのだ。


絵と会話を楽しむ会 23年2月

2011年02月26日 | Weblog

今日は春を感じるような暖かい日でした。

鶴舞公園は、暖かさに誘われて散歩する人々もちらほら見かけました。

ホールでは着物姿のご婦人たちが集まって着付け教室を開いており、

公会堂のクラッシックな建物そして和服姿のご婦人たちは、まるで昭和の始めの雰囲気でした。

そんな中で「絵と会話を楽しむ会」は、「自分が気に入ったものを描く」というテーマでスタートです。

太田さんのご主人の絵です。

この絵を拝むと、お金に困らない!

太田さんは家にあった招き猫を描きました。

赤色の座布団と千両小判がいいですね。

徳弘さんの絵です。

家にある可憐な花を2鉢を描きました。

花がとても明るい雰囲気でいいですね!

とても楽しんで描いている様子がよくわかります。

太田さんの奥さんの絵です。

木彫りの、ふくろうとこけしを並べたのがいいですね。

「ふくろう」が「こけし」を守っているように感じました。

人形の表情が何とも言えませんし、ふくろうも愛嬌ある

顔で、なんとなく「ほっとする絵」です。

河西さんの絵です。

ご自分で作られたハーブの香りがする置物です。

ハーブは家の中に置いたり、ポケットに忍ばせたりするだけで

、いい香りが漂ってきます。

こういうものを作って、それを絵にする!

何と洒落た感覚を持っておられる方なのだろうか?

長谷川さんの絵です。

木彫りの小鳥が葉っぱをくわえて白樺の切り株にとまっています。

木彫りの感じがよく出ています。

小鳥の顔が可愛くて、愛嬌十分ですね。

森さんの絵です。

ランの花を画面いっぱいに描いています。

線そして大きくにじませた花の色が面白いですね。

この日は3枚描きましたが、いずれも楽しそうに描いていました。

 


電子マネー時代と高齢者

2011年02月25日 | Weblog

2月から名鉄や名古屋市の地下鉄・市バスが電子マネーになった。

名古屋ではこのカードを「マナカ」と呼んでいる。

自分も名古屋市に出かけることが多いので、今日「マナカ」を買った。

名古屋市交通局では、「マナカ利用案内」を出し普及に努めているが、高齢者には難しい。

電子マネー化はどんどん進み、高齢者はますます社会から「置いてきぼり」になってきている。

カード(電子マネー)の販売所に案内員を置いたらいらどうだろうか?

これからは電子化社会になってくるので、高齢者は戸惑う場面が多くなるはずだ。

電子社会と高齢化社会というミスマッチをいかに解消するかが問われている。


民主党や自民党の若手に日本を託したら?

2011年02月24日 | Weblog

このブログではあまり政治の話はしたくないのだが、あまりにも状況がひどく黙っていられないので書いてしまった。

時代は大変複雑になってきた。この複雑な時代には菅さん、鳩山さん、小沢さんなどに任せるには無理がある。

自民党に民主党にも優秀な若手がいるのだから、彼らに任したらどうだろうか?

民主党とか自民党を超えて、志を同じくする者が日本の舵取りをすべきである。

民主党内は小沢さん問題で揺れているが、お金を背景にした政治をやろうとしていること自体が古臭い話だ。

国民に約束したマニュフェスとを、何が何でも守ろうとしていることもおかしい。

大半の国民は、例えば高速道路が無料となったらどうなるのかくらいはわかっているはずだ。

児童手当でも、お金がないのに出来るはずがないと思っている。

お金を背景にした政治や国民へのバラマキだったら、誰がやっても政治はできると思う。

そういう時代ではなくなってきているのに、そのことに気が付かないのは

昔の政治手法しか知らない古い幹部連中だ。

具体的には、いま首相がやるべきことは、アメリカ、中国、ロシアなどを相手に

「したたかな外交」を繰り広げることではないのか?

そういう政府に必要なのは、日本の歴史をよく知り、大国と交渉できる度量がある人だ。

自民党の若手は実際に国を運営してきているし、民主党の若手は時代の変化を見通せるのだ。

彼らに日本を任せてみたらどうであろうか?

民主党と自民党の若手だったら日本の進路は任せられる。

世の中の変化が見えていない政治家に日本を任せたら大変なことになってしまうのだ。


いまの日本はパンダで騒いでいられない

2011年02月23日 | Weblog

世界ではチュニジアの「ジャスミン革命」に触発されてエジプト、リビアなどで国民のクーデターが続いている。

そして、ニュージーランドでは大地震が起こって、多くの日本人の犠牲者が出ている。

国内では民主党政権が内部騒動のため、不況で経済が停滞しているというのに国会はもたついている。

お陰で、日本の国債の評価もどんどん格下げされてきている。

国内も世界も価値体系が大きく変わろうとしているのだ。

こんなときに、日本では「パンダ」で大騒ぎをしているのだから、これほどいい国はないのかもしれない。

例えばニュージーランドで大地震があり、たくさんの犠牲者が出ている。

こういう時には、せめて記事くらいは小さく扱えないものだろうか?

自由の国だから、何をやってもいいのかもしれないが、人にはモラルというものがある。

 


老いも若きも「キレやすくなった」時代

2011年02月21日 | Weblog

先日、自分が通っているカルチャーセンターの受付で、60歳後半と思われる男性が、

大声で事務員さんを叱りつけていた。

そして、今度は帰りの地下鉄で若い男性が駅員3名を前にして、怒鳴りつけているのを見た。

同じ日に二つの出来事に出会って

「どうも近頃の人たちは、すぐに”キレやすくなった”のではないか?」と思った。

そういえば、最近は電車の中でも皆さんの顔が厳しくなってきているように感じる。

何となく世の中がギスギスしているのではないだろうか?

その点では、お年寄りの皆さんは、比較的に穏やかな顔をされているのではないかと思う。

自分の経験から言えば、たぶん昔の環境の方が「穏やか」であったために、

しぐさが体に染みついているのではないか?

一昔前までは、電車の中でも席を譲り合うのはあたりまえで、隣同士で世間話などしていたくらいだ。

子供が電車の中で騒げば「叱りつける」のだって日常茶飯のことだった。

そういうよき時代には戻れないのかもしれないが、せめて「これではいけない!」と感じたものだけでも、

周りの気配を感じて、穏やかに振る舞うようにしたいものだ。

我々が世間に「お返し」ができる、いい機会だと思う。


アマチュア合唱団や演奏者を育てれば「箱モノ」がもっと利用される

2011年02月20日 | Weblog

今日、混声合唱団「ノイアー・コール・アー」の演奏会に行ってきた。

「ノイアー・コール・アー」は2年半前に立ち上げたアマチュア合唱団だ。

犬山市や扶桑町に住んでいる皆さんで構成された地元の合唱団である。

この合唱団には知人が参加していることや、自分の好きなモーツァルトの曲を演奏するので時々聴きに行く。

今日の出来栄えも素晴らしく、曲の中に入り込むことが出来感動してきた。

今日は会場が満席になるくらい、大勢の方が聴きに来ていた。

団員の方々の工夫とか努力があったと思うが、これだけ大勢の方々が会場まで足を運ぶのだから大したものだ。 

「地方の文化水準を引き上げるために、こういうグループを育成してどんどん援助する必要がある」と思った。

そうすれば箱モノと言われている、市町村の「文化会館」などが利用されるのではないだろうか?

パリや東京ではストリートミュージシャンの認定制にしているというが

そういう方法にも何かヒントがあるように思う。 


いい仕事とは?日本画家 小泉淳作さんの姿勢

2011年02月19日 | Weblog

NHKの「日曜美術館」で83歳の日本画家 小泉淳作さんが東大寺の襖絵に挑戦するドキュメントが放送された。

残念ながらこの番組は見なかったが、短縮版の紹介映像を見ることができた。

小泉淳作さんの絵の制作に対する姿勢には感動を受けた。

 

「絵を描くのは辛抱の連続だ、そこを出なければ作品が出来上がらない」

何事も事を成し遂げるには、辛抱の連続だと思う。

辛抱があるからこそ、自分が成長してゆくのであろう。

 

「絵の完成はどこで自分を許すか、言いかえれば自分の中に関所を持つ事だと思う」

自分の中で妥協したらいい仕事はできないと思う。

常に自分の中に常に「厳しい関所」を持っていたい。

 

小泉淳作さんはいつも自分を「無」にして描いていると言っていた。

そのために、絵にはサインは入れないという。

1000年先の人がこの絵を見て「昔の名もなき絵師の仕事だ」と思って見て呉れるだろう・・・。

小泉淳作さんはどこの会派にも属さないで、独自の画境を作り上げてきた人だ。

それだけに、含蓄のある言葉だ。


天の神様の言う通り!子供のころ唄った歌の意味がいま解った

2011年02月15日 | Weblog

最近は歳のせいだろうか、「与えられた仕事に感謝して生きたい」と思うようになってきた。

例えば、忘れっぽくなったせいか、二階に何かを取りに行くのはいいのだが、肝心な用事を忘れてしまい、

何回も行ったり来たりしている。

「年寄りはもっと動きなさい」と「天の神様」が与えてくれているような気がする。

効率的に考えると面倒であるが、お陰でよく動くようになっている。

子供のころ、「天の神様のい言う通り!」という歌を歌いながらゲームをやった覚えがある。

「これだな!」と思った。

今日も同窓会から原稿の依頼が来たが、

天の神様から「頭を使わない錆び着いてしまうよ」と言われているように思えた

また、自分は所属している会の展覧会に毎年出品しているが、つい「出さねばならない」と考えてしまうのだが、

積極的にどういう絵を描くか、

「いろいろイメージをひろげて積極的に構想するすることが大切だ」と思うようになってきた。

こういうことも、天の神様が「空想しなければ頭が固まってしまうよ」と言われているのだと思っている。

とかく歳を取ると何事にも面倒になってくる。

天の神様が「体や脳がさび着かないように仕事を与えてくれているのだ」ではないだろうか?

「いつまでも、そういう気持ちでいたいな」と思う毎日である。