NHK総合で「猿翁と香川照之」について放送していた。
香川が父親・猿翁に会いに行ったとき「もう父親ではない」と言って、
帰されたようだ。最初は冷たい父親と思っていたが、
そうではなかったことが、この放送を見ていて解った。
「誰も頼る者がいない、自分で精進するしかない!」おそらくそう言って、
猿翁は「子どもを現実の厳しさに追い込んだ」と思う。
今の世の中では子供がかわいくて、とてもそんな言葉は言えないのが現実である。
さすがに「スーパー歌舞伎」を築き上げた猿翁だと思った。
子どもを育てるということは、こういうことではないだろうか?
香川は父親の姿を見て自らを奮い立たせたということもあると思うが、
「誰にも頼るものがいない、という環境に追い込んだ猿翁もさすがである。