NHKの「日曜美術館」で83歳の日本画家 小泉淳作さんが東大寺の襖絵に挑戦するドキュメントが放送された。
残念ながらこの番組は見なかったが、短縮版の紹介映像を見ることができた。
小泉淳作さんの絵の制作に対する姿勢には感動を受けた。
「絵を描くのは辛抱の連続だ、そこを出なければ作品が出来上がらない」
何事も事を成し遂げるには、辛抱の連続だと思う。
辛抱があるからこそ、自分が成長してゆくのであろう。
「絵の完成はどこで自分を許すか、言いかえれば自分の中に関所を持つ事だと思う」
自分の中で妥協したらいい仕事はできないと思う。
常に自分の中に常に「厳しい関所」を持っていたい。
小泉淳作さんはいつも自分を「無」にして描いていると言っていた。
そのために、絵にはサインは入れないという。
1000年先の人がこの絵を見て「昔の名もなき絵師の仕事だ」と思って見て呉れるだろう・・・。
小泉淳作さんはどこの会派にも属さないで、独自の画境を作り上げてきた人だ。
それだけに、含蓄のある言葉だ。