今日の中日新聞に「ノンフィクション作家 工藤美代子さんと貝原益軒『養生訓』を読む」という記事があった。
工藤さんは現代語訳『自由訳・養生訓』(洋泉社新書)を手がけている。
益軒は「養生の道は、内欲をこらゆるを以(て)本となす」つまり欲の節制。
そして、頑張りすぎなくてもいいという「腹八分目に」というメッセージを出しているという。
この歳になると実によくわかる。
自分は絵を描くことを趣味としているが、
人から”上手い”とか”褒められよう”など欲で描いた絵は面白くもなんともない。
そして、経験的に何事も「腹八分目」にした方が、体力的にも気分的にも「楽」だ。
先ずは食事だ、外で食事をしているときは出されたものは無理しても、みな食べていた。
いまは違う、自分のペースで少なめに食べているので、スリムになるし、何よりも体調がいい。
次に行動だ、今日も友人と会ってから展覧会を見たのだが、少々無理があったようだ。
特に展覧会はいいものだけをゆっくり見た方が中身が濃いものになったようだ。
もったいないからと言って、すべてを見ても疲れるばかりで印象に残らないように感じた。
「内欲をこらゆる」と「腹八分目」はお勧めだ。