猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

建築家の仕事と首相の仕事

2011年08月31日 | Weblog

昨日、野田さんが新しい首相となった。

首相の仕事と建築家の仕事は、かなり共通するものがあるように思う。

この絵は「旧古河庭園」で、大正時代に英国人のコンドルが設計したものだ。

実際に建てた大工は日本人であると思われるが、やはりコンドルが総監督したであろう。

家の設計は、あたかも首相の国づくりに似ていると思う。

住む者は国民であり、住んでいると人生観までが変わってしまうのが家である。

だから設計者は住む者の幸せを考えて設計するのだ。

特に明治・大正・昭和の建物は是非観てみたい。

実際にみると感心するだけでなく、人生観が変わってしまうというのがよくわかる。

建築物の見学と合わせて音楽を聴かれることをお勧めしたい。

旧古川庭園では毎年秋のバラフェスティバルを開催する。

10月22日(土)にはライアーの演奏が、10月29日(土)にはアコーディオンの演奏がある。

いずれも12時と15時に演奏される。

詳しくは下記、東京都公園協会のHPを

http://www.tokyo-park.or.jp/event_search/detail/e_search_dt000829.html


祭りと若者たち

2011年08月28日 | Weblog

昨日、名古屋で地下鉄に乗ったら、着物姿の若者たちが大勢乗っていた。

聞けば「にっぽんど真ん中祭り(どまつり)」ファイナルコンテストが開幕されていてようだ。

愛知県各地で選ばれてきたチームが、踊りを競うとのことだ。

衣装も審査の対象になるためか、各チームは工夫を凝らしてかなり派手な衣装だった。

祭りは若者たちの気持ちを開放するので、いつの時代でも意図的に催している。

今の若者たちは、電車のなかで年寄りに席を譲ってくれるし、なかなか道徳レベルが高いと思う。

だから、いくら派手な服装をしていても時代の流れだと思って納得がゆく。

今日は、祭りの夜店の風景を描いてみた。


絵と会話を楽しむ会23年8月

2011年08月27日 | Weblog

ひさしぶりで名古屋市公会堂での会だった。

県の文化財となっている公会堂だと、皆さん落ちついた絵が描けるようだ。

そして、月に一回集まってそれぞれの描き方で自由に描く時間・・・。

月一回は集中できる時間を作るとは、なんと贅沢なものか?

太田さんのご主人は「ミッキーマウス」をモデルに

描きました。お孫さんが喜びそう!

太田さんの奥さんはパステルでマリーローランサン

の絵の模写です。特徴をうまくとらえています。

美術館に飾ったら、見る人は本物と間違えそう!

何といっても、色の取り合わせがいいですね。

そのせいか明るい絵になりました。

長谷川さんは教え子の子どもさんが、無人島の浜から

持ってきてくれた、「貝」を描きました。

子どもの気持ちも嬉しいが、それを描いた長谷川さんの

気持ちも嬉しい。

河西さんの絵は籠に入れた花などを描きました。魅力ある面白い絵ですね。

落ちついた色合いで配色も面白いです。

森さんはいつも絵手紙で楽しんでいます。

手のマニュキュアが効いています。

「みょうが」の親子の話もいいですね。


辻井伸行さんの活躍

2011年08月25日 | Weblog

今朝、ワイド番組にピアニストの辻井伸行さんが出演していた。

それによると辻井さんは、いま新分野に挑戦しているようだ。

ピアノ演奏だけでなく、トークでお客さんを魅了したいとの話だ。

先日、八ヶ岳でトークをやって、お客さんに大変喜んでもらったようだ。

辻井さんの話は心を打つ内容のものが多い。

だから、演奏をしながらのトークはきっと大受けだったと思う。

最近はげドラマのテーマミュージックも手がけているらしい。

辻井さんの幅広い活躍はうれしい限りだ。

辻井さんの才能を見出し育てた、ご両親には尊敬せずにはいられない。

この絵は今日のテレビ出演した時の印象で描いた。


宮澤賢治に学ぶ

2011年08月24日 | Weblog

宮澤賢治の「雨ニモマケズ」で特に好きな部分は、

「慾ハナク 決シテ”いか”ラズ イツモシズカニワラッテヰル」

という節と「ミナニデクノボートヨバレ ホメラレモゼズ

クニモサレズ ソウイフモノニ ワタシハナリタイ」という箇所だ。

なぜ好きな部分かといえば、自分には決して出来ないからである。

宮澤賢治は「身を粉にして他者に尽くし、死の直前まで志を持ち続けた」人だ。

「他者に尽くす」ということは理屈ではわかるのだが、

どうしても、いざとなると自分が可愛くなってしまう。

もっと自分を高めなければ、といつも思うのだが。

そこは人間の愚かさで、頭で思っていてもなかなか出来ないのだ。

宮澤賢治は37歳で亡くなるのだが、若くして「他者に尽くす」ことが出来た稀な人だ。

賢治の倍近く生きているのに!自分はまだ出来ない。

人間の質の差ほど、ほど大きいものはない。

この絵は「新しい農村の建設に努力する」賢治の姿である。

一度、賢治の姿を描いてみたかった。

(今日でこのブログを書き始めて1,111回になる、ぞろ目で縁起がいいぞ!)


吉田兼好さんの随筆に共感を

2011年08月23日 | Weblog

中日新聞の文化欄に随筆家の松本章男さんが

吉田兼好の「徒然草」について語っている。

今から今から700年以上前に書いた、随筆が共感を呼ぶのは、

「人間の考えは今も昔も変わっていない」ということではないだろうか?

松本さんの話の中で、「名利に使はれて、閑かなる暇なく、

一生を苦しむるこそ、愚かなれ」という言葉が気に入った。

松本さんは「名誉や利益に振り回されて自分を顧みる時間もなく、

一生苦しんでつらい思いを過ごすことくらい愚かなことはない。

名利から離れなさい、もっと自由になりなさい。兼好さんはそう言っています。」

と話している。

自分などはいつも「そうありたい!」と思うのだが、そうはゆかない。

「自分だけだろうか?」とも思うが、皆がそうだったら

面白くもおかしくもない世の中になってしまうのではないかと思う。

だからこそ、兼好さんの随筆は今の時代にも合う訳だ。

絵は自分のイメージの中の「兼好さん」を描いてみた。


姿勢でわかる生活態度

2011年08月21日 | Weblog

今日は皆でモデルさんを描いた。

女性の姿というのは、実に美しいと思う。

高齢者でも「美しい」ものを見ると、感動し気分がよくなるのだ。

女性だけでなく、男性でも美しい人をよく見かける。

共通していることは、「姿勢が良い」ということだ。

若い人だったり、顔が良かったり、良い服を着ているからではない。

姿勢が良いということは、生活態度まで想像できるから不思議だ。

そうは言うものの、自分だって気分の悪い時や、

いやな気持だったりすると、自然と姿勢が悪くなってきている。

どうも「姿勢」は、毎日の生活態度とか考えていることが表れてしまうらしい。

そんなことを言っている自分は、歳のせいか背は低くなってくるし、

姿勢は悪くなるし、歩く速度は遅くなるしでいいところがない。

気分だけでも「姿勢を良くする」ように気をつけたい。


東大寺の仁王像を描く

2011年08月20日 | Weblog

今日は東大寺の仁王像 阿形を描いた。

どうも愛嬌のある仁王像になってしまった。

それに見方によっては、いかにも仁王さまがブラジャーをしているように描けてしまった。

本当は仁王像が悪魔を退治するのであるが、このようなお人好しの仁王さまでは退治できないかもしれない。

自分の心の中には「きたない考えがうようよしている」のだ。

そういう邪気を退治するのだから、もっと厳しい顔をしていないとだめだと思う。

自分の弱気が絵に出てくるのではないかな?

どうも死ぬまで弱気のまま生きてゆくような気がする。

何度も描き直してみたが、厳しさを出すのが大変難しかった。

 


高齢者講習会に思うこと

2011年08月19日 | Weblog

 

先日、警察から「高齢者講習」を受けるようにとの通知があった。

道交法の改正により、70歳以上の人はこの講習を受けていないと、

免許証を発行しないということになったようだ。

早速、近くの「自動車学校」に行って講習の手続きを済ませてきた。

高齢者の事故があまりにも多いために、こういう制度になったのだが、

身近な例でも、高齢者の驚くような運転がおこっている。

その一つに、バック操作が分からないので、駐車する時には「いつも前から入れる」という例がある。

今回の講習会でそういう人も許可されるようだが、「運転は止めてほしい」といわれているようだ。

高齢化時代の中で、高齢者の運転が増えているのはどうしようもないと思うが、

講習会や認知症チェック(75歳以上)で高齢者事故を防止するのも良いとは思うが、

同時に、たとえば衝突防止装置など、事故を予防できる車の開発を行うことが必要ではないか?

そして、高齢者は「衝突防止車」でなければ免許を発行しないとしたらどうだろうか?

高齢者の運転操作ミスは①アクセルとブレーキを間違える ②逆走する ③バックなどの運転操作が分からない、

などが原因で起こるケースが多いので、衝突しそうになったらとにかく動かなくしてしまうことだ。

いま、各自動車会社で衝突防止装置をつけた車の開発が進んでいるが、

一刻も早く製品化(安く)するように税制面でも優遇措置をとったらどうか。


百済観音が少女像になった

2011年08月18日 | Weblog

今日は百済観音を描いていたら少女像になってしまった。

最近は日課のサイクリングの後で、絵を描くことを日課としている。

暑い中ではあるが、汗を流した後シャワーを浴びてから描くことにしている。

モデルはもっぱら仏像だ。

仏像をモデルにしたいるが、どういう訳か大抵は仏像そのものにはならない。

なぜかはよくわからない。

結構おもしろくて、時間を忘れて夢中になれることは確かだ。