「ラジオ深夜便」で三遊亭圓窓さんと石沢アンカーの対談を聴いた。
圓窓さんは小学校4年生のクラスで、授業の一環として落語を話しているという。
なんでも、小学校4年生の教科書には落語「ぞろぞろ」が載っているという話だ。
文部科学省もなかなか粋な計らいをするものだ。
それにしても、授業の一環として落語家を呼んで、小学生に聴かせるなんて粋な学校だと思った。
圓窓さんは「落語は失敗談」であると言っている。
「成功するためには、誰でも何度も失敗しているのだから」
「”失敗を問い詰めない” ”褒める事が大切だ”そして失敗を楽しむようになればいい」と言っていた。
振り返ってみると、自分たちの時代は落語が最も盛んな時期であった。
文化放送とか日本放送など、ラジオから流れてくる落語(雑音の中から辛うじて聞こえてくる)を聴いていた。
子供の頃から落語に囲まれていたように思う。
失敗談である落語を聴いてきたせいか、人の成功をみると「あの人もたくさん失敗してきたな」
と考えるようになった。決して羨むことはなかった。
そして、圓窓さんは「金子みすゞ」の詩も紹介していた。
その中で「みんなちがって、みんないい・・・」(私と小鳥と鈴と)という詩がいいと思った。
落語と何か通じるところがあるように感じた。