猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

自給自足の時代

2012年08月28日 | Weblog

昨日、近所で畑を借りて農作業をやっているご夫婦に出会った。

その方から冬瓜とカボチャを頂いたので、今日食べてみた。

冬瓜汁とカボチャの甘煮であったが、、あまりにも懐かしくて涙が出そうだった。

考えてみれば、冬瓜とカボチャは戦後の食糧難の時の貴重な食料源だった。

父親は家の空き地に冬瓜、カボチャ、芋などをよく作っていた。

お陰で何もなかった時でも、親が作ってくれた食料で食いつないでいた。

まさに、自給自足を経験していたわけだ。

いまはスパーに行けば簡単に野菜が手に入る時代だ。

しかし、自給自足が必要な事態がまた来るような感じがする。

戦争や災害などはいつ来るかわからないのだ。

こういうことを考えると。趣味とはいえ農作業をやっている方は強いと思う。


平成24年8月絵と会話を楽しむ会

2012年08月26日 | Weblog

今日はセラヴィリゾート泉郷の新しい事務所の会議室での会合でした。

今日の名古屋の駅前は「日本ど真ん中祭り」の最中だったが、

それに負けじと、この暑さの中で皆さん元気で絵に集中していました。

結果はこんな素敵な絵となって出来あがりました。

好きなものを好きな方法で描いてみるというのがこの会のやり方です。

太田さんの奥さんはパステルを使って、「ちひろ風」の絵を描きました。

大分パステルを使い慣れてきたせいか、パステルの味がよく出てきました。

太田さんのご主人はキュウリにナスを描いて、そこに美味しそうな料理の仕方

を書きくわえています。見ただけでも食べたくなるような気がします。

特にキュウリは美味しそうに描けていますね。

河西さんは茶碗の模様が見事ですね。

特に茶碗の汚れ具合がいいですね。このまま暫く古い茶碗を

描くと面白そうです。

丹羽さんは家にあった猫の親子の人形を

持ってきて描きました。親子が寄り添っている

ところがジーンと感じました。

徳弘さんは先日アフリカ旅行をしてきました。

その時のお土産のゾウの額縁を描きました。

こういう風に家に置いてある「記念品」をスケッチするのも

おもしろいとおもいます。


阿川佐和子さんとドナルド・キーンさん

2012年08月25日 | Weblog

土曜日のあさ7:30からの「さわこの朝」は面白いので毎週見ている。

今日は日本に帰化した文学者のドナルド・キーンさんだった。

面白かったのはキーンさんが「日本は他の国ほど悪くない」と言っていた。

これを聞いて「なるほど!世界からいじめられるのがわかった」と思った。

例えば失業率でもヨーロッパの各国などは酷いものだ。

円の価値を見てもわかる、日本くらい安定した国はないので円高になっていると思う。

日本ももう少しキーンさんのような見方をしてもいいような気がする。

領土問題でも周りから無茶苦茶を言われているのが日本だ。

確かに日本は「他の国ほど悪くはない」ので周りから「無茶」を言われているのだ。

人間だってそうである。「自分よりいい状態」だと、周りからとやかく言われやすい。

こういう風にキーンさんに言わせた、阿川佐和子さんも素晴らしい。

そして、それ以上突っ込んだ話にしなかったことも。


無駄な人間なんていない 寅さんの存在

2012年08月23日 | Weblog

昨日のNHKのニュースの中で山田洋次監督が、

「寅さんなどは無駄な人間で、いてもいなくてもいい人間だ、しかしそんな人間も必要だ」

映画のフィルムが映写技師や保管場所が不要となるなどの理由で効率的なデジタル化に進んでいる。

そういう中で最後の「フィルム映写会」を開催するという話がニュースになった。

確かに「無駄なもの」があって世の中が成り立っているように思う。

会社組織にしても効率一本やりではいい組織が出来ないのだ。

組織が動いているのは寅さんのような「いてもいなくてもいい人間」がいるからだ。

言葉や態度でもそうである。お世辞も必要だし、へりくだることも必要だ。

世の中は効率だけでは進んで行かないことはみんな解っている。

しかし、いつの世でも効率化が通るような世の中になってしまっている。

実際は「無駄」の中身が解っている会社は図太く生き延びている。

自分も長いサラリーマン生活の中で「無駄の必要性」が解る。

山田洋次監督の話は、いまの世の中に警告を発したのだと思う。


シリア邦人記者 山本美香さんを想う

2012年08月22日 | Weblog

シリア邦人記者の山本さんが亡くなった。

昨日、このニュースを聞いた時、「志を持った日本人が、しかも女性が・・・」

と思うと残念でたまらなかった。

お父さんも新聞記者だったと聞く、小さい頃から親の背中をみて育ったのだろう。

親と同じように新聞記者になって、戦争の悲惨さを日本に伝えてきたのだ。

それだけに親としては、こんな辛いことはない。

親の気持ちを思うと何とも言えない気持ちになる。

自分も山本さんより少し年下の娘を持っているので、

親の気持ちが痛いほど解るような気がする。

ここに心からお悔やみを申し上げたい。


お祭りとオリンピックのメダリスト行進

2012年08月20日 | Weblog

昨日、「広小路なつまつり」に行ってきた。

名古屋の中心地である広小路に日本各地の祭りを再現するというものだ。

八尾のおわら、山形の花笠音頭、徳島の阿波踊り、刈谷の万燈祭り、

東海地方各地の手筒花火など、各地のお祭りが広小路に集まった感じだ。

夏祭りでは人々にエネルギーが貰えるのがいい。

身体の中には日本人の血が残っているので、それが刺激される。

特に、この暑い夏には歌って踊ってエネルギーを再生する必要がある。

昔の人は上手いことを考えたものだと感心する。

昨日は東京オリンピックのメダル選手が銀座をパレードしていたが、

これも一種のお祭りだと思う。

日本を盛り上げるには、極端に言うと毎日どこかでなにかのお祭りが必要だと思う。


終戦記念日と子どもたち

2012年08月15日 | Weblog

愛知牧場の子どもたち

先日、愛知・日進市にある愛知牧場に行ってきた。

愛知牧場はいろいろな動物と遊べる場所なので、親子連れの人たちが多かった。

楽しそうな親子の情景をみていると、自分の子どものころを思い出す。

ところで、今日は67回目の終戦記念日だ。

終戦は静岡市内で迎えた。小学校1年生の時だった。

近所の畳屋さんで「玉音放送」を聴いた覚えがある。

家はすぐ一軒おいて隣まで焼けてしまったが、当家は無事だった。

そのため、多くの親戚の皆さんが避難してきた。

季節も夏だからよかったようなもので、廊下まで雑魚寝状態だった。

いつも思うのだが、親はこういう中で兄弟4人を、よくぞ食べさせてくれたものだと思う。

どうも農家のお手伝いをやったり、着物などを物々交換してしのいでいたようだ。

当時の写真を見ると今では考えられないようなへんてこりんな服装をしていた。

靴下という高級なものはないので、ズック靴に足袋をはいていた。

靴もなかったので、わら草履で遠足に言った覚えがある。

今の子供は、大事に育てられて、何不自由なことがないようだが、

不自由というのも時には必要ではないだろうか?

お金があれば何もかもが手に入る時代になってきているようだが、

お金もなく、物もない時代は大切なものを教わったようだ。

もう、そういう時代は来ないのかも知れない、

それではどうしたらよいか?

ロンドンオリンピックの選手たちが何かを教えてくれたように思う。


ロンドンオリンピックの男子レスリングみて感じたこと

2012年08月12日 | Weblog

一昔前まで、男子レスリングをはオリンピックの花だったと思う。

久し振りで66キロ級で米満達弘選手が優勝戦まで行けた。

レスリングは格闘技なので技と力の戦いが面白い。

いまの時代に最も忘れられていることなのではないだろうか?

世の中はいま「いじめ」問題がマスコミの話題となっているが、

こういう「闘い」ということを子どもたちに覚えさせてもよいのだはないかと思う。

「人間は強くなければいけない」ということも「生きてゆく」には必要ではないかと思う。

力がないものは他の人間関係を学んで行くのである。

いわゆる処世術を覚えることも必要ではないか?

そして「あきらめない」ことも。

オリンピックのレスリングを見ながらこんなことを感じた。


NHK・BS巨大戦艦大和と人間の生き方

2012年08月11日 | Weblog

オリンピック放送の最中に、いい番組をみた。

80歳代~90歳代の戦艦大和の生存者たちの声だ。

何よりも生存者たちが「人間としての生き方」を語ってくれたように思った。

自分も73歳になり、当然のことながら「生きる価値」をいつも考える。

特にそういう年代の者にとっては、考えさせられる番組だった。

一人の方が「戦争の良し悪しを簡単に言ってもらいたくない」と言っていた。

生存者たちにとっては「戦争で亡くなった方々は決して無駄な死ではない」

と思はないと「戦死者が浮かばれない」という気持ちだと思う。

オリンピックの最中にこういう番組を組んだNHKも偉い。

 


暑い日は美術館に行こう(名古屋から1時間以内の避暑地)

2012年08月08日 | Weblog

  岐阜県美術館 カリエール「想い」   

      

メナード美術館 スーラ「サーカスの客寄せ」

 

 先日、暑いさなかに美術館に行ってきた。

美術館で好きな絵を見たり画集を見たりして過ごせるので、

けっこういい避暑地になると思った。

岐阜美術館では「象徴派展」が開催されていて、

ボナール、カリエール、モロー、ムンクなど

好きな画家の小品が見ることができる。

特にカリエールの「想い」は岐阜でみられるとは思ってもいなかった。

メナード美術館では「サーカス・サーカス」といって

サーカスに魅せられた画家たちの展覧会を開催している

全て小品だが雰囲気が感じ取れる作品が多い。

スラーの「サーカスの客寄せ」は子どもの時の情景、

近くの神社のサーカスの情景が思い出されて楽しかった。

名古屋の近郊で避暑を兼ねたこういう楽しみ方があるのだ。

岐阜美術館:http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/

メナード美術館:http://museum.menard.co.jp/