眠らない街

年寄りも、子供も寝静まって。

やっと、大人の男たちの時間が来たのか。

女もいらない。

臭い、男たちと、酒を飲み交わして。

いまの、この世の中を透かして見る。

オヤジとオレと、女子供たちを先に寝かせて。

仕事も、明日に任せ。

飯食って、食って、〆のうどんと親子丼をサクッと食べて。

歯を磨いて寝よう。

要らないよ聖夜も、聖なる鐘も

興味ない。

騒ぎすぎだよ。

音がうるさい街中の。

過剰すぎて。

ウンザリさ。

どうか、きみも、僕も、静かな夜のとばりを。

明日も仕事をして、仲間と乗り越えて。

とにかく、年末を迎えれば。

オレは、一人きりで楽しく大晦日を迎えて。

君たちは、大切な家族と親と暖かく越えてください。

それが、僕の望みです。

どうぞ、なんのわだかまりもなく。

大切な、人と過ごしてほしいのです。

笑って、気持ちよく、みんなと過ごしてほしいのです。

さみしくない、全然、そうです。

こんな、

無情で、人々が好き勝手に生きている。

この街なんて、こちらから捨ててやりますよ。

こんな、昼間から、盛り上がらない、街なんて。

こちらから、御暇します。

貴方のことは、いろいろありましたけども。

こんな、長くて、一瞬の、人生に朧げになって。

惨めで、恥ずかしくて。

でも、明日から、年末までしっかり仕事しましょうよ。

あんたの高い酒も、オレみたいな安酒を、一緒に混ぜてみましょうよ？

糞まとまり難いことになっていても。

恋愛とか、男と女とか、ウンザリなんです。

だから、どうか陽の当たるその場所へ。

年末まで、仕事しようよ。

君も、オレも、仕事しようよ。

子供たちがいて、妻もいて。

まったく、羨ましいよ。

だから、しっかりやろうぜ。