首を振る
キシキシいいながら
外は秋雨
でも
お前は、首を振る
苦しいのか、
それとも
でも、静かに
たたずんでいる
埃をかぶった、静謐な
誇り高き
無言の饒舌の決定権者
回ってくれ、
俺を、目覚めさせておくれ。
真夜中の家電よ。
焼き物が苦手だ。
自分がこねくりまくした土が
焼かれて乾いて冷えて罅が入って
そんなに運命に翻弄さえれる器は、ごめんだぜ。
神様に委ねるのは、自分が焼かれた時でいい。
オレが、こねこねしたものはオレのイメージままで。
それは。
知っている。
業。
オレが、背負った、しょった業。
こんなにチッポケなのに
気が狂うほどの広さの、
何かになれるのだ、な。
イーストウッドは上手い。
複雑でドロドロダークになりがちなネタを
このような映画に「仕立て上げられる」腕を持っている。
深刻に、救いがなく、リアル重視でいくなら
キャスリン・ビグロー監督だろう。
でも、視点が違う。
老いの、最後の最後、「狂い咲き」を
この映画で描いたのだ。
これは
小説でいうなら、ドン・ウインズロウだ。
それをポップコーンを食べながらでも
という作品を作るのが、イーストウッド。
お爺ちゃんはこれくらい軽快にならんと。
だからモテているじゃない？
うちの社長も観てほしい。この映画は。
爺さんなるなら、森じゃなく東だ。
分かる？
雨上がりにもう一度キスをして
さよならは、またいつかの予告編
ほろ苦いキスすら映画でしか見たことがない
使い切れない金を手にしたことすら映画の世界だけだ
遠目に見るのがシックリきます
素敵な姿は遠目で
美しいものは遠くから
なぜ生臭い人間はみんな間近で見ようとする？マジかだよほんとに
情熱なんて
生まれた時からないよ
海も情も熱くないほうが良い
江ノ島へ初めていったとき
そう思った
江ノ島は
秋と初冬が似合う
ケセラセラ
かもめがボクを横切っても
あの人はもういない
だから
笑ってほしい
一緒に酒を飲んでほしい
まだ潮風は震えるほどじゃない
夏の名残がある
まだ、もうちょっと
ホロ酔ってみて。
憂さを晴らす。
晴れ渡った心の空に初秋の風が顔をなでる。
勝手な奴と言われて、距離が縮まらず今に至り。
それでいいねと、一人ごちてみる。
だって、面倒くさいんだもの。
まめな男たちは今夜もあの手この手のありったけの札を出し尽くす。
桑田の中二病をこじらせた歌詞を口ずさみながらキーを打つ。
キラーストリートは町田にもある。
そんな街道そこらにあるのがこの島国。
今日も安全運転。
社長の独演会会議室。
しょうもなく社員らも下を向く。
オレはあくびをこく。
睨んだ社長の瞳が濁っている。
苦労のし過ぎと酒の飲みすぎと責任背負いすぎ。
なんでも、過ぎたるは猶及ばざるが如し。
黙れ！このごくつぶし！
言われた言葉が意味わかんない。
だから僕は傷つかない。
そう。言葉など知っていればいるほど重くなるだけ。
キラーストリート。
これでサザンは解散すると思っていた。そんな僕は未熟でした。
オレも自分を解散しないよ。
バイクもオンボロスカイラインも安全運転で。
けったいな世の中で、毒吐いて。
キラーストリート。
