FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

FRIGHT再び、映画「フライト」の肝とは

2017-06-13 18:11:12 | 映画感想
神業の操縦で100名の乗客を救ったのか?

アルコールとコカインの摂取で前代未聞の飛行機事故を起こした張本人か?

アルコール×コカイン中毒であることから目をそむけて生きて生きた男の転落と再生のはなし。

前のブログにも感想は書いたがまた書く。

観るたびにD・ワシントンの演技が凄い。

酒浸りとはまさにこれだ。

病院も自己申告制だから入院しない。

仕事もする。しかも技術と飛行機愛はずば抜けている。

やっかいだ。

これが本人自身の地獄だ。

つまり酒を断つという踏ん切りがどこにもつけない。

家族も恋人も傷つけて離れて一人きり。

いちばん言われたくない言葉「あなたは病気なの。病院にいってリハビリを受けて。」

認めたくない言葉。

オレンジジュースにウオッカをどぼどぼ足してがぶ飲み…。

大事故が起こる。

神の御業。

さあ、死んだ同僚に責任をおっ被せて罪から逃れて人として終わるのか。

自分の責任として、嘘をつき通した自分の人生に対して落とし前をつけるのか?

救われるということも多大なる犠牲を払う。

大切な人たちも傷つき犠牲になる。

試練を乗り越えるとはかくも難しい。

ジェット機のウルトラCは出来ても、人間としてもウルトラCはない。

受け入れること。認めること。自身と向き合うこと。そして少しずつ克服していくこと。

それをこの映画は静かに俺に教えてくれる。

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