☆わんこと一緒の想い出と共に☆

シェルティと暮らしていたマールママの記録と記憶のためのページ

物忘れ・・・

2009年06月13日 | 三婆通信
「あたし、どこに杖を置いてきちゃったんだろ…」

埼玉から、やってきた叔母1号が2日目に旅館に着いてつぶやきました。

「山では持ってなかったよね・・」
「どれどれ・・デジカメで確認してみるね・・・持ってないよ」

実家に入る時、杖をついていたという義姉の証言で、玄関に忘れてきたということが判明したが、もう引き返さないからと新しい杖を買うことになった。

    

湯治場で2号叔母は、カバンの中をゴソゴソ出したりひっこめたり、よく探し物をしていた。
周りに気づかれないようにしていても、なんとなく素振りでわかってしまう。

お部屋を出たり入ったりするたびに、オートロックのドアが閉まらないよう半ドアのためのレバーを元に戻してしまい入られないことが何度もあったらしい。

その叔母に「あなたは、よくお財布とか忘れるから気をつけなさい」とご忠告をうけたまわる私。

「おっちょこちょいは○○家の血だね~」と、互いの失敗を笑いのネタにしているうちはいいけれど。。

    

湯治場に送って行った日のこと。
お昼は外食してきたからと、夕食は簡単に済ませて温泉に入り、ゆっくりくつろいでいたら1号叔母が、おもむろに

「ところで皆さん、今晩のお夕食は何になさるの?」 と、きた。

思わず私と3号叔母は顔を見合せ 宙を仰ぎ こけた 

「おばちゃん、ほら、簡単にだけどさっき食べたのが夕飯のつもりだったの。なにか、またおやつでも食べる?」

「あ、そうだったわね。これだもの・・困ったもんだわ!ついさっきのことも忘れるんだから・・」

90近いお婆さんだから、しょうがないけどボケたということを自覚したり他人に指摘されることは、どんなにかショックなことだろうと思う。
2号叔母は、まだプライドがあって認めたくない様子だった。

そんな症状が顕著になるのは、長旅のあとや車での移動など疲れている時が多かった。
神経が疲れていると、集中力も途切れて物忘れや思考力が鈍るのは確か。

    

みんなが集まると何かしら語り草になるエピソードが付き物の○○家の旅。
今回のネタの提供者は、わたくし。

言い訳ではないが疲れもピークに達していた、仕事を終えてから湯治場へ陣中見舞いに向かった夜のこと。

食料品の補給やら、寒さ対策の衣類など、たくさんの援助物資を運び入れ、
いろいろとお話をしている途中で、はたと気がついた。

(げた箱の鍵は、どこに置いたっけ?? 腕に巻いておいたはずが・・ない)

目が泳いでいたので、すぐに叔母たちに悟られた。
年中、探し物に煩わされていて、その気持ちが分かる叔母たちは真剣になって探し始めた。

いくら探しても出てこない。

「今に、どこからかひょっこり出てくるから」と捜索を中断して
着替えようとしたら チャラン と落ちた!

腕をひとまくりして鍵が隠れていたのに気がつかなかったのだ。アチャ~

「本人が持ってんだもの!いっくら探してもでてくるはずがないわ!」と言われ笑って一件落着。

   

若年性認知症も増えていると言われる昨今。
その心配が無くはない忘れっぽい私。。

「物忘れ外来」というのもあるらしい。

転ばぬ先の杖・・・脳ドッグを受けたいと思うこの頃であります。