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辺野古沖海上作業続く 名護市議が海保に抗議
【名護】名護市辺野古への新基地建設に向けて沖縄防衛局は11日午前10時、大型のフロートを釣り上げて海上に下ろす作業を始めた。前日に続くもので、海上で抗議する市民のカヌーを阻止する狙いがあるとみられる。海上ではカヌー16艇がオイルフェンスやフロートを乗り越えて抗議。また午前11時ごろ、名護市議4人が海上視察していた際、オイルフェンスの中を航行していた船に海上保安庁の職員が乗り込み、オイルフェンス外までえい航。市議らは「過剰警備だ」と強く抗議した。
米軍キャンプ・シュワブゲート前では午前6時半から、市民らが抗議行動を展開。名護市の稲嶺進市長や市議、嘉手納や北中城からも県民が駆けつけ、約80人で座り込んで抗議を続けた。また市民15人ずつが時間交代で瀬嵩の浜に向かい、海上で抗議を続けるカヌーを激励している。
在沖米海兵隊報道次長のケイリブ・イームス大尉が、抗議で市民にけが人が出ていることを「茶番だ」と発言した報道に、沖縄平和運動センターの山城博治議長は「こんなにコケにされる訳にはいかない。何の反省もないのか」と批判。基地建設は許さないと、全員でシュプレヒコールした。