昨日・一昨日と連続で送別会
飲むのと食べるのと喋るのが苦手なので
ずっと烏龍茶を飲んでいた
送別会が
吸うのと歌うのと遊ぶのだったらいいのになあ
でも小学5年の女の子と今度小学校の男の子に
遊んでもらっていたのでそれほど退屈しなかったよ
そんな私だが
大学時代にはエチルアルコールの水割りを
ビーカーで飲んだりもしていたのだ
というわけで今日はアルコールの仲間を御紹介
量が多いよ
覚悟はよろしいか
メタノール(メチルアルコール)
「目散るアルコール」 なんて呼ばれたりする
普通の酒精(エタノール)は体内で代謝されて
アセトアルデヒドから酢酸(酢)になるのだが
メタノールはホルムアルデヒドになって
それを分解する酵素がない
ホルムアルデヒドは有毒で
網膜を攻撃して失明に至るのだ
アルコールランプに入れるのはこのメタノール
間違っても飲まないようにしよう
最も簡単なアルコールで
メタンの水素がひとつ水酸基(ヒドロキシル基)に代わっている
水分子にも似て極性を持つので
水にもよく溶ける
エタノール(エチルアルコール)
人間に一番身近なアルコール
炭素数が2個のアルコール
あらゆるお酒に入っている
こんな簡単な分子でどうして
泣き上戸とか笑い上戸とか口説き上戸とか
人間の理性を失わせることができるのか
よくわからない
今度調べてみよう
イソプロパノール
炭素数三個のアルコール
プロピルアルコールとも言う
水酸基が端っこについていればプロパノール
これは真ん中の炭素についているので
イソプロパノール
なぜこちらを紹介するかというと
愛用しているメガネ拭きの主成分だからだ
これら小さなアルコールは
水酸基と炭化水素部分のおかげで
水にも油にも溶けるので
汚れ落としに最適なのだ
家電製品にもアルコールで拭くようにという
指示がよく記されている
イソアミルアルコール
エタノールの水割りを飲んだ話の続きだが
エタノール自体には風味も何もないので
すごくドライなウォッカという感じ
様々な酒の味を作り出しているのは
エタノール以外の成分の働きである
これは清酒に含まれている
イソアミルアルコール
あの日本酒の匂い成分だ
マツタケオール
アルコールは匂い成分としても大活躍
これはマツタケの匂いのマツタケオール
キュウリオール
キュウリやスイカなどウリ科の野菜に含まれる
匂いの素のアルコール
リナロール
だんだん分子が大きくなってきたが
これも匂いのもとになるアルコール
これは花の匂い
花の匂い分子にアルコールは多く
上の4つもそうだ。まとめて紹介
左上 ネロール
左下 シトロネロール
右上 グラニオール
右下 フェネチルアルコール
どれが何の花に含まれているのかは
よく知らない(バラの花とか)
メントール
タバコの場合メンソールの方がポピュラー
ハッカの匂い、シソ科の植物がよく含んでいる
左がL-メントール 右はD-メントール
このように鏡に写したようになっている化合物を
鏡像異性体というのだった
見た目は同じなのに
人間の鼻は優秀な検知装置なので
区別をつけることができる
ハッカ臭のするのはL-メントールのほうだけなのだ
不思議だねえ
ビタミンD
前回ビタミンAを紹介した
http://blog.goo.ne.jp/suzukiqqq/d/20070322
実はビタミンDもアルコールの形態をしている
とはいうものの
ここまで炭化水素部分が大きくなるともう水には溶けない
脂溶性ビタミンと呼ばれる仲間だ
ビタミンDは健康な骨を作るために必要となる
体内で作ることができる珍しいビタミンだ
何から作るかというと次項を見よ
コレステロール
ネガティブキャンペーンをやられて
すっかり悪者のコレステロールである
分子模型を見るからに「アブラ」っていう感じ
しかし
前述のビタミンDの材料になるだけでなく
副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料となったり
生体膜を形作ったり
生きるために必要な物質である
クジラのような形状をしているね
エストロゲン
性ホルモンの例として
女性ホルモン(卵胞ホルモン)エストロゲンの登場
水酸基が2個(二価)のアルコール
コレステロールのクジラからしっぽが取れた形状
女性ホルモンだが、男性にも分泌されている
これが過剰だと女性化乳房と呼ばれる状態になる
男性ホルモンのテストステロンなどもよく似た形状だが
アルコールではないので今日は紹介しない
「ホルモン」の回を待て
それにしても良く似た形状の物質を
我々の体はちゃんと区別して
男にしたり女にしたりしているのだ
不思議なものである
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