修学旅行初日には
手作り村という所に行った
ここでは陶器の絵つけをしたり
チャグチャグ馬子を作ったり
わら細工を作ったりできる施設だが
今回私はまだやったことのなかった藍染めに挑戦した
最後のアイロンがけまで1時間しかなかったので
みんな大急ぎで模様を考える
藍染めは空気にふれる所が染まるので
白く残したい所を工夫する
プラ板でサンドイッチして洗濯ばさみで止めたり
小石を包んで輪ゴムで止めたり
わりばしで挟んで固定したりする
みんながんばって15分で終了
皆の前にあるバケツには水が入っている
後ろのほうに染色液の入ったカマがある
藍は世界的にも
古くから生活にかかわってきた染料だ
日本では
タデ科のタデアイという植物の葉を使うが
沖縄はキツネノマゴ科のリュウキュウアイ
他に
アブラナ科ホソバタイセイ
マメ科ナンバンコマツナギ
マメ科インドアイ
など種類を越えて利用されている
これらの植物はインジカンという広義のアルカロイドを
葉に含むのだ
インジカン
この葉を乾燥させると
インジカンはインドキシルとブドウ糖に分解する
インドキシル
このインドキシルは更に乾燥させることで
ペアを作る。インドキシル二組が化合したものが
インジゴである
インジゴ
インジゴブルーとしてジーンズ染料として有名だね
藍染めの藍と同じものだ
このインジゴは水に溶けないので
染め物には使えない
そこで発酵させて水に溶けるようにしたものが
「インジゴ白」とか「ロイコインジゴ」とか呼ばれる化合物だ
ロイコインジゴ
水酸基が付いているから水と仲良しなのだ
さてこのロイコインジゴの溶液に
白いハンカチを浸すと緑褐色の汚い色に染まる
それを手で広げながら空気に触れさせていると
酸化されてインジゴに戻るため
徐々に鮮やかに青く変わっていく
子供達からも「うわあ」という声が上がる
私の作品は
こんなになった・・・
初めての作品に不満がいっぱいあるので
是非もう一度チャレンジしたいものだ
時間のゆっくりある時にね・・・
インジゴ・インドキシル・インジカン
の骨格構造をインドール環と呼ぶが
これらの名称は
インドアイ Indigofera suffruticosa
から来ている
似たような名前の鎮痛剤にインドメタシンがある
インドメタシン
これもインドール骨格を持つのだが
どのへんがインドール環なのか探してみよう
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