これは9月中旬の話だが
オニヤンマの産卵を見た
校庭と裏山の間に小さな側溝がある
校舎下にたまった地下水を
汲み出して流してやるための側溝だ
オニヤンマはその側溝を器用にホバリングしながら
尻尾を水面に打ちつけるように産卵していた
トンボの仲間といえば
旦那が妻の首根っこを引きずり回しながら
「俺の卵だけを産めよ!」
と産卵の監視をするDV夫婦ばかりかと思っていたが
(トンボのメスは交尾の後
オスの連結器によって
後頭部に消えない傷がつくのだ
流石はオニヤンマ
王者らしく
お母さん一人で堂々と産卵するのだなあ
でもお母さん・・・
その側溝に水があるのは
一日の内 ほんのわずかの間だけですよ
大体赤ちゃんのエサなんかどこにもないんじゃないの?
産みっぱなしですか!
側溝の水は川へと流れ着く
卵が川まで行ってから孵り
ちゃんとヤゴになることを祈ろう
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