日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

虱?蠅?蛾?(オンシツコナジラミ)

2007-07-10 | 昆虫

「鈴柩先生、羽の生えたアブラムシっているの?」

先日校長が話しかけてきた

「いますよ。付いている草が枯れそうになると

 羽の生えた奴が出てきて引っ越しをはじめるんです」

「あらーじゃあ着いたばかりなんだわ。なんとかしないと」

「どこですか?」

「2階の花。5年生のサヤインゲンにも付いてた

 さわると白い虫がフワァって飛ぶの」

「白い?」

アブラムシといえばポピュラーなのは

緑色や茶色で白いのは見たことがなかった

「写真とって来ます」

行ってみると確かに1mm大の小さな虫が・・・

白くて羽が生えている

1_13

一見してアブラムシではない

むしろウンカとかヨコバイに似た体形

2_14

葉の裏側ではたくさんの虫が生活を営んでいた

22_1

すいませんちょっとお邪魔しますよ

体形はセミに一番近いような、でもサイズが全く違う

25

お子さんも一緒に暮らしていらっしゃった

ちっちゃくした米粒みたい

 

ネットで検索するとどうやら

オンシツコナジラミ」というやつ

コナジラミといってもシラミとは関係ない

英名はwhiteflyだがハエではない

(あいつら羽がはえてりゃ皆ハエにしちまう)

中国名は粉蛾だがでもない

コナジラミ科の出自は半翅目なので

咀顎目のシラミ、  双翅目のハエ、鱗翅目のガ

どれも当たっていない。

やっぱりアブラムシやセミの親戚だった

 

知らない虫もまだまだいるもんだ

昭和49年に日本に入国してきたらしい

3_13

小さいのが卵、とげの生えたようなのがサナギである

彼らが吸う栄養は、たかがしれているのだが

排泄物に菌が繁殖することで植物を弱らせてしまう

きっと悪気はないんだろうけどね

 

コナジラミ

やっぱり名前に恵まれない奴だ

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