「鈴柩先生、羽の生えたアブラムシっているの?」
先日校長が話しかけてきた
「いますよ。付いている草が枯れそうになると
羽の生えた奴が出てきて引っ越しをはじめるんです」
「あらーじゃあ着いたばかりなんだわ。なんとかしないと」
「どこですか?」
「2階の花。5年生のサヤインゲンにも付いてた
さわると白い虫がフワァって飛ぶの」
「白い?」
アブラムシといえばポピュラーなのは
緑色や茶色で白いのは見たことがなかった
「写真とって来ます」
行ってみると確かに1mm大の小さな虫が・・・
白くて羽が生えている
一見してアブラムシではない
むしろウンカとかヨコバイに似た体形
葉の裏側ではたくさんの虫が生活を営んでいた
すいませんちょっとお邪魔しますよ
体形はセミに一番近いような、でもサイズが全く違う
お子さんも一緒に暮らしていらっしゃった
ちっちゃくした米粒みたい
ネットで検索するとどうやら
「オンシツコナジラミ」というやつ
コナジラミといってもシラミとは関係ない
英名はwhiteflyだがハエではない
(あいつら羽がはえてりゃ皆ハエにしちまう)
中国名は粉蛾だがガでもない
コナジラミ科の出自は半翅目なので
咀顎目のシラミ、 双翅目のハエ、鱗翅目のガ
どれも当たっていない。
やっぱりアブラムシやセミの親戚だった
知らない虫もまだまだいるもんだ
昭和49年に日本に入国してきたらしい
小さいのが卵、とげの生えたようなのがサナギである
彼らが吸う栄養は、たかがしれているのだが
排泄物に菌が繁殖することで植物を弱らせてしまう
きっと悪気はないんだろうけどね
コナジラミ
やっぱり名前に恵まれない奴だ
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