会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1334

2018-03-31 15:36:27 | Weblog
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海ゆかば1 2016・5・27(金)

 居酒屋で二十歳前に集団で歌った歌の中には軍歌があった。平和憲法のもと、民主教育で育ったが軍歌にそれほどの違和感はなかった。ただ、二十歳前後から平和や人の命の貴さを考えるなかで軍歌は自らの中では最も悪しきものとなった。
 その後、先輩が「海ゆかば」を歌っているのを初めて聞いて、その歌詞に驚いた。なぜなら、戦争で死ぬことを前提にしており、死ぬことが己のためでも家族友人恋人のためでもない、天皇のためだというのだ。

    海(うみ)行(ゆ)かば 水(み)漬(づ)く屍(かばね)
    山(やま)行(ゆ)かば 草(くさ)生(む)す屍(かばね)
    大(おお)君(きみ)の 辺(へ)にこそ死(し)なめ
    かへりみはせじ


     (海を行くなら水に漬かる屍ともなろう 
      山を行くなら草の生える屍ともなろう
      天皇のおそばにこそ死のう
      一身を顧みはしない)

 先の戦争で多くの人がこの歌とともに戦死した。

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