SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

永瀬氏の自爆について

2006年01月02日 | Weblog
 永瀬氏の自爆について、とくに言うことはない。フォーマリズムという批評的態度が、ただ自らの半可通を隠すためだけに発動されたとき、そのとき、言葉は作品を語ることを躊躇い、眼はうつろな日常を漂い始める。他人の意見にうろたえ、そのつど立場を変え、風評に流されるまま判断を諦める。そんな臆病な日常からは、川俣正(本性的なモダニスト)の期待する「日常からの跳躍」に応じられるはずもない。そんな脆弱な眼では、カリン・ハンセンはおろか、いかなる画家の作品も了解できるわけがない。しかし、だからといって、「お詫び」や「お礼」をし続ける必要も無い。いまの永瀬氏がするべきことは、一から出直すことである。自らの芸術的更正をもって、すべての誤解を了解へと解いていくことである。そうしないと、これからも自爆テロを繰り返すことになるだろう。