SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

会社とは皆で創る究極の芸術作品

2005年10月30日 | Weblog
 株式会社サイバーエージェントの藤田晋社長を迎えた29日の『エフエム芸術道場』は、先週のホリエモントークに続く高い聴取率を(いつもに比べて)記録したようである。ここでDOB(村上隆)は、この1200人もの社員を抱える藤田社長に対し、自分の会社カイカイキキの成長が最近伸び悩んでいることを打ち明けている。「会社とは皆で創る究極の芸術作品」という藤田社長の持論を受け、ではどうして自分たちの芸術作品カイカイキキはスタッフ数70人あたりで止まってしまっているのか? どうしたら「社員数が100名を超えればあとは同じ感覚」と何気に言えるようになれるのか? というわけだ。DOBは真剣に悩んでおり、実際すでにサイバーエージェントからの経営指導も受けているようだ。だが藤田社長からすれば、「逆に私はアートやカルチャーについて、興味があり話を聞ききたかった」のである。残念ながらDOBは、この藤田社長の関心に「アーティスト」として応じていない。果たしてDOBは会社経営者なのか芸術家なのか、その立場がなんとも曖昧なのだ。おそらくDOBの弱点はこの曖昧さにある。都合が悪くなればいつでも「アートだから」という口実に逃げられるのだ。まずこの悪い癖を直さない限りカイカイキキに将来は無いだろう。なにしろDOBは何でもひとりでやろうとし過ぎている。藤田社長の指摘をまつまでもなく、今のカイカイキキに必要なのは「言い訳をしない経営のプロ」をヘッドハントすることなのだ。
 ところでDOBは自分のブログをもたないのだろうか。ホリエモンにしろこの藤田社長にしろ自分の「社長ブログ」を大切にしている。この日の放送は藤田社長のブログにて告知され、多くのコメントやトラックバックを受けている。だがカイカイキキのサイトにはそんな告知は一切無く、すでにこの時点で何か問題があるように思える。やはり藤田社長の言うように「スタッフの質の問題」なのだろう。