SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

DOBのうなずき

2005年10月25日 | Weblog
 DOBとホリエモンの「あの話の続き」を聴く。ぜんぜん「男と男の話」なんかしていない。ホリエモンの荒唐無稽な与太話(ES細胞とか光合成とか唯脳論とかの話)に、DOBはひたすらかしこまって「うなずいて」いるだけだ。もはや「体温」も「アタック」もない。自分の番組(『FM芸術道場』)なのにDOBは最初から最後まで真下よろしく「うなずき続けて」いるだけなのだ。私たちが聴きたかったのはこんな話ではない。もしホリエモンなら「今の日本のアート界をどう改革するか」ということだけだ。もちろんDOBもそういう話に持ち込もうとはしていた。だがいかんせんDOBの「小さなアイデア」など、ホリエモンの「大きなアイデア」の前には、なすすべもない。「世界平和」という突拍子もない話を普通にできる人間に向かって「アートの世界」の話をしても仕方ないのだ。ホリエモンと「あの話の続き」や「男と男の話」をするには、DOBはまだまだ「常識人」にすぎる。たとえばDOBはメダカや水草を育てて喜んでいるだけだが、ホリエモンなら植物の光合成から世界の貧困問題の解決さえも考えてしまう。もとより妄想のスケールが違うのだ。そういう意味では、確かにホリエモンのあの常識を覆そうとする「非常識」さは、どんなアーティストよりもアーティスティックであるといえるのかもしれない。