SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

ふたりの精神分析

2005年10月28日 | Weblog
 ストロングな辛口批評で知られる本上まもる氏は最近、その『十字砲火』の照準を斎藤環氏に向けていたわけだが、ネットを自在に操るパソコンオタクの斎藤氏がそれを感知しないはずも無かった。ついに『本上まもるブログ』に斎藤氏本人が登場したのである。本上氏による斎藤環批判はもはや取り返しが付かない。私たちはこの二人のハード・ラカニアンによる精神分析対決をニヤニヤしながら見守っていた。だが見る見るうちに本上氏の顔色は悪くなり、いつのまにか60年代のヒッピーよろしく砲身の先に花を添え、「反戦」を唱え始めているのである。この「失敗したなあ」と反省し、こちらは「ばっちり褒めております」ので「よろしく」と確認を促す人物は、本当にあの本上まもる氏なのだろうか。ちなみに本上氏はこれまで『戦闘美少女の精神分析』を永らく手に取らないでいた理由を、「あまりにも恥ずかしい装丁なので」としている。そしてその村上隆の作品を「絵画とは呼べないアニメイラスト」であり、「毒にも薬にもならないものとして無視してしまってもよい」と断じている。もし村上隆本人のコメントを受けたら、やはり同じように態度を豹変させるつもりなのだろうか。