こんにちは、駿台ミシガンです。
過日11月7日から8日にかけて、皆既月食がありました。寝ぎたない私なのですが、天王星が月に隠される「天王星食」というらしい、と、にわか天文マニアになり、夜更けのミシガンを愛犬とともに歩きながら空を見上げました。
「お天道様のばちがあたる」、「日の目をみる」など太陽を引き合いに出した慣用表現もあるにはありますが、それよりも月によそえる表現のほうがずっと多いようです。「月とすっぽん」「月夜にちょうちん」「月夜に夜なべ」など、すっと挙げることができますね。
また、サブカルチャーの世界でも、月は活況を呈しています。最近ではマンガ「宇宙兄弟」で、兄弟がともに月面に立つシーンに、胸を熱くした方も少なくないのではないかと思われます。ちょっと前の「セーラームーン」の「月に代わっておしおきよ」は、広く知られているきめぜりふでしょう。
いま、「月に代わって」と述べましたが、そうだとしたら本来は月がおしおきをする存在なのだ、ということに気づくと思います。平安時代の作品である「源氏物語」のなかで「物語の祖(おや)」だと語られている「竹取物語」でも、そうしたくだりを見ることができます。
かぐや姫は罪をつくり給へりければ、かくいやしきおのれがもとに、しばしおはしつるなり。
罪を犯したかぐや姫は、月から落とされることになりました。罪を許さない厳しい月というイメージが、ここに見られます。お天道様も月も、ともに我々を厳しく見守る天体なのですね。
そして、グローブ、すなわち「地球」もまた、その星たちの仲間です。
君たち帰国生は、その星で、まさにグローバルに活躍することが求められている存在です。帰国生として、海外で学ぶ厳しさを大切にしながら、進路に向かっていってください。
駿台ミシガン国際学院 S.T