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高年齢の免許・・・

2019年04月20日 | Weblog

 

 

 痛ましい事故がまた起きた。最近の自動車事故のニュースでは高齢者の暴走事故が頻繁に起きている。 昨日も以下の記事のような事故が発生している。 

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東京都豊島区東池袋4丁目の都道で乗用車が暴走し10人が死傷した事故で、警視庁は19日、心肺停止状態だった松永真菜さん(31)=豊島区=と長女の莉子ちゃん(3)が死亡したと明らかにした。運転していた男性(87)=板橋区=は「アクセルが戻らなくなった」と説明。同庁は、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、当時の状況を詳しく調べている。

 警視庁によると、乗用車は約150メートルにわたって暴走。ドライブレコーダーの画像から、この間にあった乗用車側の二つの信号はともに赤だったとみられる。 警視庁は証拠隠滅の恐れがないと判断、男性を逮捕せず任意で捜査を進める。

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車のアクセルが戻らなかった? なんてことはあり得ない。 仮にそうした車の不具合が原因だったとしたら、すでにメーカーはリコールの対象としているだろう。 

注目するのは多くの場合、プリウスなどのハイブリッド車であること。 ハイブリッド車はエンジン音も無く、さらに、エンジンの挙動も感じることが無い。 EV走行時はこれまでのガソリンなどのエンジン駆動で走る時とは雲泥の差があり、車は清閑のまま流れるようにスピードを上げるのである。 まるで何もしていないのに走っている感覚である。 単にアクセルを踏み込めば、スーとまったくギヤーが上がるような感覚もなく、0から100Kmまでをいともスムーズにスピードが出るのである。 この感触はエンジン駆動にはまったくない感触であり、アクセルとブレーキの感触を忘れさせる。 いや、基本的な運転技術を身に着けている者で、正常な認識力があれば間違えるような事もないだろう。 しかし、87歳という高年齢の人で、少し認識力に欠けるような人がこうしたアクセルとブレーキとの感触(エンジン駆動が無い清閑な挙動)が無い車を運転するのはかなり危険である。 自分ではブレーキを踏んでいると思い込んでいても、アクセルを踏み続けている場合などでもエンジン駆動を感じることが無い車ではまったく気づくことが出来ないのである。 おそらく、本人はブレーキを踏んでいると思い込んでいるのだろうけど、何しろ、エンジン音が無いのでエンジン音自体でスピードが落ちていると言う感触が得られないのである。 音だけではなく、エンジン自体の挙動は大切だ。 エンジンブレーキの効き具合などもアクセルを離すとそれを感じることが出来るし、アクセルからブレーキへペダルを移す時にもエンジン音の変化は確実に運転者に伝わってくる。 そうした感触は車を操る時には重要な要素である。  私はエンジン駆動の車に乗っているし、250ccのバイクにも乗っているのでエンジンの感触と運転操作とは切っても切れない大切な物であることを実感している。 オートマチック車ではなかなか感じることが少ないけど、マニュアル車やバイクではギヤーの上げ下げはエンジン音やバイクの挙動を感知する能力が必要である。 エンストしたり、ノッキングしたりしないためには常にエンジン音を聞き、その音やバイクの振動を感じ取ってギヤーを選択するのである。 もちろん、停止するときのエンジンブレーキや前後ディスクブレーキなどの操作は当たり前である。 そうした乗り物と一体となった感覚が得られない場合にはエンストして立ちごけしたり、カーブを上手く曲がれないなどの操作ミスをするのである。 

車の操作(運転)は思っている以上に多くの情報が必要であり、ましてや自分が操作している車を感覚的に操れないような人は車を運転する資格はないだろう。 何しろ、秒単位の確認、選択、操作を繰り返すことが求められるのである。 これが出来ない場合には事故になる確率は数十倍以上だ。 田舎の道を軽トラなどでのんびりと走ることだけしか出来ないような人が交通量の多い幹線道路などを走行するのを見ると、かなり危ういのが解る。 流れに付いていけないことも危険な運転なのである。 それだけの運転技術しか持っていない人が走っていると思うと当たり前の感覚で走行している人からすると危険そのものだ。

公道は自動車学校の中のような安心できる場所ではない。 いつ、どんな状況になるのか分からないし、解らないから危険予知を常に意識に持ちながら先を読む能力は必須である。 そうした状況を把握しながら、それに対応する運転が必要になるのである。ベテラン運転者はこうした状況を常に把握して運転しているし、間違ってもアクセルとブレーキを間違えるような事は絶対にないと言ってもいい。 最近では踏み間違いの事故が多すぎる気がする。 どうせならアクセルはフット、ブレーキは左手で操作するような車が出来たらいいだろうと思えるぐらいである。 

何にしても、高齢者で運転に支障が出るような人の免許証の更新は厳格な基準と更新年の改正が必要だろう。 後期高齢者は毎年更新する必要があるようだが、それでは足りないだろう。 自動車学校である程度の甘さのある基準で更新できるような免許ではこれからもこうした事故が無くならない。 今後もっともっと高齢者の免許保持者が増えるのである。 こうした高齢者が若い命を奪うような悲惨な事が起きないように改めて高齢者のみならず、私達はもっと気を引き締めて安全運転を意識する必要があるだろう。