むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

オヤジが残してくれたもの そして・・・

2013-01-31 | 書道

平成20年(2008)9月5日

今から4年半くらい前でしょうか、東鶴さんに誘われて墨華書道会(吉野大巨先生)に入門いたしました。

授雅号は平成21年2月7日と手帳に記されています。

 

 

入門したころは、そんなに強い興味はありませんでした。

まぁ~お付き合い?と言う感じでしょうか。

でも、極最近になって、面白いなと思えるようになっています。

毎日、日記は筆で付けています。

 

 

オヤジが残してくれた、硯と水差しです。

これを使っています。

もちろん、愛着もありオヤジが、独学ですが書斎で筆を持っていたのを覚えています。

私もそんな年齢になってきました。

 

 

こんな本も出てきました。

実用書道講座と題が付いています。

忙しいオヤジでしたので、通信教育?みないなものを利用していたのでしょう。

 

 

開いて見ると、今の私にとって勉強になることが載っています。

面白いですね。

時の経つのも忘れます。

この他にも、残しくれたものは沢山ありますが、追々自分のモノにして行きたいと思います。

東鶴さんに無理やり?!誘われたことに今では感謝です。

 

さて、そして・・・に移ります。

 

 

先日、木曜日だったでしょうか?次の生徒さんがまだ来られない時がありました。

いつものように先生との雑談です。

一冊の本を差し出しました。

“萬鶴さん見て下さい。面白いでしょ”

桑原翆邦先生の作品集「書宗院展作品(昭和32年~平成4年まで)」です。

第一回展の時(52歳)は、極シンプルな作品です。

そして、第二回展(53歳)は、アッと驚かすような作品です。

雅印も極小さいものを使っています。

これが桑原翆邦先生の書道に対する想いなのでしょう。

 

 

 

 

そして、更に面白いのはその年次ごとに、吉野先生が時代の出来事などを記していることです。

70歳のころは「山人魚目」

78歳では「山老魚目」

80歳を超えると 年齢をいれて魚目になっています。

大阪万博開催などと記されていました。

書を始めて日の浅い私ですが、自分の作品集(おこがましいのですが)を作り、その時の想いや社会情勢などを記するのも面白いのかも知れませんね。

面白い・楽しいが無ければ、長続きしませんよね。

 

萬鶴