むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

中島邑水 書 「寒山詩」

2013-01-05 | 書道

ある応接室の壁に、中島邑水 書 「寒山詩」が掲げられています。

幅132cm×横358cmの紙本墨書/一画の大作です。

 

 

  「可笑寒山道、而無車馬蹤。聯溪難記曲、疊嶂不知重。泣露千般草、吟風 一樣松。此時迷徑處、形問影何從。」と書かれています。

意味は、笑うべし寒山の道、しかも車馬の蹤なし。連渓曲を記し難く、畳嶂重を知らず。露に泣く千般の草、風に吟ず一様の松。この時迷径に迷う処、形は影に問う何れ従りかせんと。

・・・のようです。

意味は良く分かりませんが、なんとなく雰囲気が伝わります。

 

 

ちなみに、寒山詩とは中国,唐代の詩作品。310首。7―8世紀寒山(寒山拾得(じっとく))の作と伝えています。天台教や南宗禅とも関連しますが,唐中期以降の在家仏教にも反映して,ただ一人の作者の作品ではないと説明がありました。(ネットから)

私には難し過ぎて良く分かりません。 

また、別の方の説明では、寒山(かんざん)とは人の名前である。唐の時代に、天台山というところに寒山と拾得(じっとく)という禅僧が住んでいて、詩や画を書いた。その人物達の残した詩が、「寒山詩」という訳である。と解説されています。

 

ある応接室とは・・・

 

 

武蔵野市役所 6階 市長応接室です。

左側の壁に「寒山詩」が少しだけ見えますよね。

この日は、私どもの団体の正副会長さんが市長・副市長さんに年頭のご挨拶伺いました。

正面に、市長と副市長(東鶴さん)がおります。

正面壁には名誉市民の肖像画が掲げられています。

左側手前が私(萬鶴)です。

よく入る市長応接室ですが、意外と身近なところに書が掲げられていました。

これに気がつくとは、私も少しは書に興味を持ってきたのでしょうかね。

これから月例競書を書く予定でおります。

 

(萬鶴)