私の場合です。(真洋)
小学生の頃、地元では有名だった書道家の浅田蓬村先生に教えていただいたことがあります。田舎に住んでいたので電車に乗って通っていました。「思い切って書くともっとよくなる」と言われたことを思い出します。その書も中学生になったときにやめてしまい、それ以来筆を持つことはなかったのですが、10年ほど前、私のところの職員が書を習っているのを知り、その塾で始めました。しかし数ヶ月で断念(うーん、熱しにくく冷めやすいかも)、もう書をすることはないと思っていましたが、約1年半ほど前に東鶴師範に声をかけていただいて(ありがとうございます)吉野先生にお会いすることができました。
学ぶということがこんなにありがたいものかと実感しておりますが、なかなか実態が伴わず・・、かろうじて今日まで繋がっているというところです。まずは先生に見ていただく回数を増やすことが今の目標です。
私事ですが、母は90歳、田舎で独り暮らしをしておりますが、今でも書を嗜んでいます。昨年は市民作品展に応募し市長奨励賞だったようですが、市長賞をいただくまではやめないと母は言っております。帰省した折、練習した私の字を見せたことがあるのですが「いかにも初心者という感じだねぇ」と一言で片付けられてしまいました。しかし私が始めたことは喜んでいるようです。実家の物置に紙がたくさん買ってあり、今はそれを持ってきて使っています。全紙の大きさなので切らなくてはいけないのですが、書を始めたことで母との共通の話題ができこれはよかったたと思っています。
習字から書へ、面白さの予感はありますが、書かないことには始まりませんね。
平成22年4月 「墨華書道展」 出展作品
吉野大巨先生を囲んで・・・
女性はルーマニア国ブラショフ市から来日された方
右側の女性(ジョルジアナさん)は雅号もお持ちで、大巨先生の門下生です。
ジョルジアナさんの雅号は「珪虹」(ケイコウ)と言い、ルーマニアと武蔵野に文化のかけはしを掛けるとの意味を込めて・・・。
まさに、書道をすべき方だったんだぁ~。
そして、血統書?まで・・・。
お母さまの書に対する思いに敬服いたします。
素敵な方(お母さま)ですね。
親にとっては、子どもはいつまで経っても子ども。
師匠を追い越すことは無理ですが、少しでも近付きたいものです。
私も早く、面白さの予感を察知したいのですが・・・。
ジョルジアナさんの雅号は挂虹(けいこう)だそうです。文字通り、ルーマニアのブラショフ市と武蔵野市の間にきれいな虹を挂けて欲しいですよね。