掛け軸のしまい方を説明いたします。
とは言っても、知っている範囲ですので正式かどうかわかりません。
初心者であるメンバー用ですので、その辺をご承知おきください。
立派な軸が桐箱に納まっています。
これを見るだけでも、日本文化の美しさを感じます。
さて、軸には天と地があるのはご存知ですか?
吉野大巨先生に説明していただきました。
書は必ず右手に筆を持ちます。
左利きの方も右手で。
左手に軸を持って、右手で開く。
その時の上の部分が天であり、下の部分が地になります。
箱の中を見てみると、軸をおさめる凹が左に寄っていますね。
緒が付いている方が、ちゃんと納まるようになっています。
画像が不鮮明でスミマセン。
いろいろな名称(用語)がありますが、覚えきれません。
何かの参考にしてください。
我々が普段お願いしている軸装は、「丸表装」だと思います。
一文字以外を全て同じ裂地で仕立てる表装方法で簡素な構成がどのような作品にも調和します。
では、緒の巻き方をご紹介します。
これも「美」を感じます。
左の緒尾を引くと、きれいに引きとけます。
巻き方は下の手順で巻いていきます。
これが完成です。
強くなく、弱くなく、(難しい表現ですが)・・・・。
強いと本体を痛めてしまいますし、弱いとまた問題です。
しかし、この巻き方にも、茶道では異なるようです。
先日、茶室での軸の掛け方の勉強会を行いましたが、表千家と裏千家でも異なるとのことです。
緒をクロスしながら巻くようです。
ある施設の床の間、軸の掛け方(作法)を、茶道の先生にお教えいただきました。
先ずは、このように天地(立てかけて)にしてから、所作に入るとのことです。
いろいろと勉強になります。
しかし、奥が深いですね。
*この内容はあくまでも、素人が解説しているものですので、間違い無礼をお許しください。
萬鶴
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