杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

男伊達

2010年08月28日 | 日記
それは、ある年の桜の花びらが舞う季節だった。 田舎町の港に近い繁華街の一角に、その地方では大手の銀行の支店が 在って、その支店の駐車場の道路を隔てた前に、その小さな純喫茶店は 営業していた。 その前の年の10月にオ-プンしたばかりの店は、連日連夜その町の 若者だけでなく中年の人々までが押し寄せていた。 年も明けて春の息吹を迎える頃になって、ようやく客足も落ち着いて、 物静かな、商談と男女の逢瀬 . . . 本文を読む