LL日進駅前教室では、英検と共に、スピーチコンテストに力を入れています。しかし、コロナ禍のために、過去2年は通常の形での教室大会を実施することが出来ませんでした。(2020年は教室で実施、2021年は東郷町民会館ホールでほぼ無観客で実施)今年度は、より良い形の実施を願っております。
さて、スピーチコンテストの主な目的は、以下の5つです。“コンテスト”として順位を付けることが目的ではありません。
英語を「使える」ようにするため
英語が「わかる」ということと「使える」ということは、全く別の問題です。「使える」ようにするための多くの練習が必要です。そのためには、モデルの英語を聞いて、何度も声を出して言ってみる(音読をする)ことはとても大切なのです。そして、頭で考えなくても英語が口から出てくるくらいに「体で覚えてしまう」ことが大切です。
「リスニング力」向上のため
CDなどを聞きながら、正しい発音とリズムを心がけて音読の練習をしていると、リスニング力も向上します。カタカナ発音の平坦(へいたん)なリズムで練習しているよりも、リスニング力向上には効果的です。
このような練習をしていれば、話す力も伸ばすことが出来ます。読解力も身に付きます。当然、発音も良くなります。結果的に、書く力にも良い影響を及ぼします。
「人として成長する」ため
練習の際に、「ストーリーの言いたいことは何か?主人公の思いは?気持ちは?」ということを自らの頭と心で想像しなければなりません。つまり、スピーチが、物を見る目、感じる心を育むきっかけになります。
さらに、一生懸命に練習をして、その結果、「嬉しさ」だけでななく、「悔しさ」など様々な想いを経験します。
つまり、スピーチコンテストは、人としての成長に繋がります。
「発信」することが出来るようにするため
スピーチコンテストは、英語で自分の意見を「発信」することが出来るようにするための有効な手段です。
課題文が言いたいことと、自分の意見が同じであれば、気持ちを込めて自分の意見を「発信」することが出来ます。
また、大勢の人の前でスピーチをする経験は、英語であろうとなかろうと、様々な部分で生きてきます。例えば、学校代表のスピーチコンテストに出場することになった時、生徒会に立候補した時など、大きな自信になるはずです。
スピーチを「楽しむ」ため
「英語が上手になっていくのを感じることが出来て楽しい」さらに「人前で話すのが楽しい」・・・など、スピーチを「楽しむ」ことが出来るといいですね。
学習指導要領「英語」
小学校・中学校の学習指導要領「英語」では、従来の4領域(聞く・話す・読む・書く)のうち、「話すこと」を『やりとり』と『発表』に分け、5領域として位置付けています。これは「話すこと」に指導のウェートが置かれるということを意味しています。
スピーチコンテストは、これらの力を付けるのに役立ちます。
(水野克哉)