オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

ボクは「にかん人」?!

2007年10月15日 23時01分12秒 | 息子の話
 ブルーマンデー1週間が始まった。
 会社は、予想通り、息つくヒマもなく忙しかった

 夕方、息子がふと言った。
 「なぁ、ボクって韓国人やんかぁ。でも、韓国語しゃべられへんから、日本人ちゃうん?」
 
 来た。

 誰もが、かつては私も一度は感じたムジュン。

 8歳の息子にどう噛み砕いて言おう。

 自分の経験上言うと、愛国心というものは、決して生まれつき備わっているものではなくて、幼い頃から毎日毎日すりこんでいくものだ。

 日本の学校で、日本の教育を受けている以上、愛国心なんて、皆無に等しい。

 彼は彼なりに、今の中途半端な立場を考えての発言なのだろう。

 「韓国人でも、今のボクは日本人みたいやから、にかん人や」

 あはは、と笑っておいたが、心の中はフクザツだった。

 彼は続けた。

 「6年の○○君もにかん人やねんで。お父さんは韓国人で、お母さんは日本人やから」

 んちょっと待て。それもにかん人なのか?

 「いや、うちはアッパもオンマも韓国人やねんけど…」

 「じゃあ、ボクは、一応韓国人やねんな。」

 そう、今ではうちの家族はみんな「一応韓国人」なんだ。

 ムズカシイね。いつか、すごく悩むかもね。民族教育を受けさせなかったことを恨むかもね。

 でも、この子たちが大きくなった頃は、きっと、グローバルな考え方が主流になっていることを祈っている。

 私は、小学4年まで、公立小学校へ行っていたが、ヒドい民族差別を受けた。
 田舎だったし、そういう時代だった。
 でも、今は、外国人が珍しくない土地柄だし、時代になった。
 これから、もっと、そうなっていくだろう。きっと。