オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

ペコリ。

2008年07月29日 13時46分43秒 | オンマの話
 この間、児童館の先生と懇談したばかりだと言うのに、また問題が起きた。
 帰宅すると、息子が言った。
 「あのな、Kにな、ケガさせてしまった」
 事情を聞いていると、児童館から電話。
 「○君にも言い分はあるんでしょうが、一度K君のお母さんへ連絡していただけますでしょうか」
 さすが、懇談後だけあって、先生の言い方も心なしかやわらかい。

 K君は、1年生。
 その日は、児童館の夏祭りで、息子はK君と同じ班になり、一つの店を任されていた。
 一生懸命成功させようと頑張っている息子の横で、飽きてしまい、ふざけてばかりいるK君。
 地域のボランティアの方に「何や、ここは全然できてないなぁ」と言われ、ついにふざけていたK君を押してしまったのだ。
 幸い、K君は、顎が少し腫れただけだった。

 私は息子に言った。
 「あんたが腹立ったんは、分かる。でも、手出した時点であんたが悪者になるんやで。ケンカには、ルールがあるねん。絶対1対1ですること。それと」
 「年下と女の子には手を出さないこと」
 「分かってるやんか。」

 息子から事情を聞いたので、K君の家へ電話をした。
 お母さんの怒りようは、ハンパじゃなかった。
 何でも、ウチの息子が、K君が入学した当時からずっとK君を執拗にイジメていたらしく、
 トイレに連れ込んでボコボコにしたことがある、と言うのだ。

 「ちょっと待ってください。それは、今初めて聞きましたので、本人に確認してみないと…」
 そして、とりあえず、今日のケガの件で、謝りに伺います、と言うと、何故か急に口調が弱まり
 「あ、今回はもういいですので。」と言われた。

 息子に聞くと、もちろんそんなことはないし、イジメたことなんかない、と言う。
 児童館のトイレは、職員室のまん前。
 陰でボコボコにするなら、まずは行かないだろう。

 ありえん。
 親の欲目を抜いても、息子はそんなタイプではない。
 腹が立てば、大人が見ていようがいまいが、関係なしに手を出す(いや、それも良くないが)ハズ。

 翌日、児童館に行ったら、先生が声をかけてきた。
 「あれからどうでした?気になっていたんです」
 私は、K君のお母さんに言われたことを伝えた。
 先生達はみんな声を揃え、「それはないわぁ、ないない!!」と笑い飛ばしてくれた。

 そして、実は普段は、このK君こそ、とても口が悪く、息子もいつも我慢しているのだ、と言った。
 今回は我慢しきれず、手が出てしまったが、本人もとても反省していたと、現場を見ていた先生も言ってくれ、ひとまず安心した。

 子供は、知恵が付くと、自分の都合の悪いことは言わないし、ごまかしもする。
 でも、親ならば、自分の子供が嘘やごまかしを言っているのに気が付くはずだ。
 K君の母親は、恐らくK君の言い分を鵜呑みにしたのだろう。
 でも、私も息子が小さい時はそんな部分もあったし、泣いて帰ってくると、カーッと頭に血が上ることも知っている。

 今回は、私もとても傷ついたが、児童館の先生の対応に感謝した。

 全く、「それが仕事」だと言われれば仕方がないのだが、職場でも、家でも謝りっぱなしです
 
 

 
 

災い転じて…

2008年07月25日 10時42分59秒 | オンマの話
 とうとう、児童館の先生との懇談の日がやってきた

 児童館までの道を1歩歩くごとに、胃がキュ~ッと締め付けられる。

 逃げ出したい気分にかられながら、何とか自分を奮い立たせて児童館に到着。

 入口で、帰ろうとしていた息子と娘に遭遇。

 私の顔が余程強張っていたのか、息子が心配そうに聞いた。
 「オンマ、大丈夫?」
 「うん、大丈夫。帰って、ちゃんと弁当箱とプールバッグ出しときよ」
 「うん、分かった。」
 息子と娘は、何度も振り返りながら、帰っていった。

 児童館に入ると、まずは先生に連れられて、割ったガラスを確認

 頑丈なガラス窓に、パチンコ玉位の大きさのキズが付いていた。

 事務室に入り、館長、女の先生2人の3人と向き合う

 さすがに「目に余る」とは言わなかったが、最近の行動について、家庭での様子がヒントになれば、と思い伺いたいと言われた。

 私は、自分の中で思い当たることを アッパ君の入院、入学したての娘で精いっぱいで、それなりに過ごしているお兄ちゃんを「大丈夫」と、あまり構ってやれずにいたからかも知れない、と言った。

 すると、先生は驚いた顔で私を見つめ
 「…今、初めて知りました。」
と言った

 先生は、一人ひとりと関わる時間もあまりなく、私も滅多に行くことがなくなっていた為、先生と話すこともなかったので、申し訳ないと言ってくれ、
 「じゃぁ、寂しかったのかも知れないね。それで、児童館で鬱憤をはらしてたのかな」
 「○君はリーダー的な存在なので、児童館でも○君に頼むことが多かったので、負担が大きすぎたのかも」
と、先生同士でも真剣に考えてくれた。

 「でも、よかったです。私、懇談という名の退会勧告やと思ってたんです」
 と言うと、先生達はみんな大笑いし、
 「お母さんは、きっと、マジメな方なんですね」と言われた。

 そして、児童館でもできる限り見ときますんで、お母さんも肩の力を抜いて、頑張り過ぎないようにして下さい、と、すっかり育児ノイローゼに仕立て上げられてしまった

 まぁ、まんざらデタラメでもないから、いいけどね。
 これを機に、息子に目をかけてくれるのなら、それもよしだし。

 とお気楽に帰っていった「なんちゃって育児ノイローゼ母」なのだった。
 
 


 

出産おめでとう。

2008年07月23日 23時53分08秒 | アッパ君の話
 ウチのアッパ君が、出産した

 何を?

 もちろん、人間ではない。

 

 今回で3度目になるアッパ君の「出産」ー尿路結石

 1度目は、若かりし頃。
 2度目は、新婚時代。
 そして、今回

 いずれも、腰の辺りが痛み出し、病院へ行くと「自然分娩」を勧められる。

 たくさん水分を摂り、おしっこと一緒に流すのだ

 一度目の出産は、どっかのお店のトイレ
 (そんな状態でも飲みに行っていたのだ!若いって、恐ろしい…)

 2回目は、ウチのトイレだった。

 石が移動する度に、激しい痛みが直撃、まさにのたうちまわっていたっけ

 そして、今回。
 数日前から腰が痛い…この痛みは…まさか…嫌な予感
 と思っていたところ、血尿
 
 しかし、今回は、前回と違い、
 「石が確認できない」との事。

 「何か、変な病気やったらどうしよう。かえって、尿路結石であってほしいわ」
 とんちんかんなことをほざくアッパ君

 そんなアッパ君の思いとはうらはらに、痛みはあるものの、以前のようなのた打ち回る程ではなく、血尿も1回きりで、物足りなさすら感じるほどだった。

 お医者様の話によると、間違いなく結石はあったのだろうが、小さく砕け、流れたのではないか、との事だった。
 つまり、今回は、ではなく、を出したことになる。

 何はともあれ、出産おめでとう。
 お疲れ様でした
 

 

ギャング・エイジのバロメーター

2008年07月18日 12時46分37秒 | 息子の話
 昨日、息子が帰宅して一番に言った。
 「今日な、児童館のガラス割ってしまってん」
 
 何でも、小さい磁石を投げて遊んでいたとの事。
 「誰もケガせんかったん?」
 「うん、ケガはしてへん。」
 とりあえず、息子を連れて児童館へ行った。

 事務室には、館長先生と、女の先生がいた。
 「何か、ガラスを割ったそうで…申し訳ございませんでした」
 頭を下げると、女の先生は
 「あ、自分で言ったんですね。」
 と、淡々と言った。
 先生は、事の成り行きを説明し、
 「最近の○○君の態度には目に余るものがあったので、今回のことも含め懇談したいので、お電話しようと思っていたところです」



 息子は、定期的に不安定になる傾向がある。
 少し乱暴な言葉使い、友達とのトラブル、乱雑な字…
 それは、息子が私に出しているサインだと思っている。
 
 最近、怒りすぎていないか。
 ちゃんとかまってやっているか。
 
 いくら、お兄ちゃんでも、まだ3年生なのだ。

 そういえば、最近、アッパ君のケガや、1年生になったばかりの娘にかまけて、
 「お兄ちゃんは、大丈夫」
 と、安心しきっていたのかも知れない。
 大丈夫なんかじゃないのに。
 いっぱい頑張っているのに。

 私は、息子を抱きしめ、謝った。
 「ごめんな、ごめんな。オンマが悪かったな。
 言いにくいこと、ちゃんと言って、えらかったな。
 誰もケガせんで、ほんまによかったな」


 その瞬間、息子は号泣した。
 「ごめんなさい。ごめんなさい。」
 こんなに泣く息子を見たのは、いつぶりだろう。
 ぼぉっと、そんなことを考えた。

 3年生は、「ギャング・エイジ」と呼ばれ、扱いにくくなる。
 児童館の先生達も、苦労が絶えないことだろう。
 しかし、本人の目の前で「目に余る」って、何言ってくれるんだ
 母親に勇気を出して自分で言ったことも、もうちょっと褒めてほしかった

 とかく、民営になってからは、先生達の評判がよろしくない。
 息子曰く
 「児童館でストレスが溜まるねん。乗ったらあかん、跳んだらあかん、走ったらあかん、暴れたらあかん、大声出したらあかん。やることなすことあかんって。何したらええねん。それがイヤでみんな辞めていってんで」

 たくさんの児童を預かる身としては、トラブルは未然に防ぎたいし、そうなるとおのずと3年男子にしわ寄せが行くのは仕方のないことだけど。

 まぁ、今回は、完全に息子に非がある。
 こんなことでメゲてちゃ、男の子の親はつとまらない。
 頑張ってしぼられてきます
 
 

 

 
 

ブルー・ブルー・ブルー

2008年07月16日 00時20分03秒 | オンマの話
 憂鬱な朝…

 時間は、刻一刻と過ぎていく。

 子ども達を送り出し、しばしの井戸端会議に参加。

 3人のメンバー中、私以外は専業主婦さんです

 「明日、行く?何時に行けばよかったっけ?」

 明日は、子ども達の小学校のフェスティバル

 年に1回催される、午前中だけのお祭り。

 父兄参加義務はないので、一度も参加したことはなかった。

 でも、このお二人さんは、「当然見に行く」と言っていた。

 行きたくない訳じゃない。
 でも…

 こんな時、私は、何もかも放っぽり出したくなる

 「働いているから」を理由に、先日も母親の親睦会に行かなかった。
 すると、二人が
 「昨日の親睦会、少なかったよぉ。普通、1年生の親は、もっと来てもいいんやけどね」
 と話していた

 全然、子どもの行事ちゃうのに。
 別に、先生が参加するわけでもないし。
 ただ、学校で、同じ学年の母親が集まって、お茶を飲みながら、しゃべるだけの集まりなのだ。

 ごめん。無理っすわ…

 もちろん、ホンネは、違う。
 私も、行きたいのだ。
 行事と言う行事、全て顔を出したいのだ、本当は…

 はぁ…
 ため息が出た。

 起きてきてリビングの定位置に寝転んでいたアッパ君が、「どうしたん?」と聞いた。

 私は、何度となく口にしている言葉を、また口にした。

 「やめたい」

 そして、アッパ君もまた、同じように答えた。
 「やめたらええやん」

 「それがな、いつもそないして簡単に言ってくれるけどな、そういう訳にいかんねんやんか。」
 「何がやねん。何でやねん。」
 「次の人見つける言うて、来たためしないし、でも次の人見つからなやめられへんし…」

 私がモゴモゴ言ってるのに、恐らくイラッと来たのだろう。

 「結局、お前はな、やめたいって言ってるけど、やめる気がないねん」

 え~、…ど、どうなんかなぁ…どうなんやろぉ…
 自分でも、分かんない

 どうでもいいけど、もうちょっと、やさしく慰めてくれへんかなぁ。
 私、こう見えて、ナイーブなんですけど
 
 

「バカ親」やってみた。

2008年07月10日 23時49分09秒 | オンマの話
 毎朝、井戸端会議しているメンバーのHさんは、長男坊が1年生になって、心配なのか、ほぼ毎日、学校へ行っているらしい

 学校は、家から徒歩3分の場所にある。

 心配なのだろう。フェンスから、毎日覗いているらしい。
 いいなぁ。羨ましいこって

 でも、私は、行事以外で学校に行ったことは、滅多にない

 先日、娘が給食当番初日だったせいか、マスクを持っていくのを忘れていた。

 「アホやわぁ」
 私がつぶやくと、Hさんが言った。
 「じゃぁ、お仕事行く前に行くの?」
 は?

 どうやら、教室まで届けに行ってあげるのを前提で話しているようだ。

 当然、持って行きませんでした

 何で、そんなこと、してやらないといけないのさ。
 私は、前日も、当日の朝も、ちゃんと「声かけ」はしましたよ。
 それでも準備しなかった、彼女が悪いのだ。
 持って行ってやると、忘れ物をしても、「オンマが持ってきてくれるわ」と思うようになってしまう。
 「忘れると、困るのは自分だから、忘れ物をしないよう、ちゃんと準備しなきゃ」と、自分で気づかせないといけないと思う。

 第一、私が小学生の頃は、そんな親いなかったぞ
 帰宅した娘は、一番にマスクを給食袋に入れて準備していた。
 そうそう、それでいいのだ

 ところが。
 昨日は、初めて、その「学校へ届け物」なることをやってみた

 ブツは、息子の水泳帽。

 息子と娘を送り出し、洗濯物を干して家を出ようとしていた矢先のことだった。

 水泳帽を忘れた子は、プールには入れない。
 ただでさえ、短い期間の水泳学習。
 毎日のようにプールがあり、帰って来るとすぐに洗濯して干しておくのだが、その関係で、プールの準備は朝に慌ててすることが多い。
 そして、運が悪いことに、この日は毎年行う着衣水泳の日だった。
 ※ウチの学校では、毎年やっている授業。服を着た状態で水に入るとどうなるかを体験させ、池や川での事故防止を目的としているようです。

 むむむ…
 しゃーない。仕事行くついでに持って行ってやるか。
 今日だけやぞ~

 学校へ着くと、朝会中で、全校生徒が運動場に並んでいた。
 もう、教室持って行ってやれ!
 私は、本館と教室のある北校舎の間の廊下を全力疾走した

 すると、私のほうにダッシュして来る人が…

 はうあっっ教頭だ何で?

 そして、気づいた。
 父兄は、学校に入るとき、腕章と名札を付けないといけなかったのだ
 身元不明のおばはんが、教室に向かって走っていたら、そらビックリするわな…。

 「何か…?」
 驚きと、いぶかしげな気持ちが混じってるであろう声で、教頭が聞いてきた。
 「あ、あの…これ、3年○組の○に渡して下さいますか?」
 「はい、確かにお預かりしました」

 ホウッと一息つき、また校門の方へ帰る道すがら、同じように子どものものを持って出入りしている母親の何と多いこと!!

 何なんだ?コイツらを「バカ親」と思う、私がおかしいのか…?
 
 どうであれ、私はこんなこと、もう二度といたしません
 子ども達に、前日チェックを徹底いたします

 

 

 
 
 

どっち?ドッチ?

2008年07月08日 23時33分15秒 | オンマの話
 夕方のスーパー。
 レジは、どの列も長い行列。
 どこに並ぼう。
 …おっ、ここ、早そう

 ところが。
 私が並んだ列は、いつも、あてが外れる


 少量の買い物3人の列と、少し多い買い物1人の列。

 当然、1人の方に並ぶよね?

 ところが。
 その1人が、レジの人にいちゃもんを付け始める。
 「これ、98円って書いてあったけど、今148円で打った?」
 レジの人は、サービスカウンターの人を呼び、見に行ってもらう。
 待っている間に、隣のレジの3人は、済んでいる

 数日後、似たような状況で、今度は3人の列に並ぶ。
 すると、レジの人は「研修中」という名札を付けていた


 つまり、いつでも、私が選んだ列は、必ずと言っていい程、遅いのだ
 裏をかいて、最初に「ここ」と思った方ではない所へ並んでも、結果は同じ。

 もう、ここまで来ると、「神様にイジワルされている」としか、思えない。

 会社でも、然り。
 暑くなってきたので、クーラーを付ける。
 出社した奥様は、「何で付けてんの?そんな暑くないやん」と言って、消す。

 次の日、窓を全開し、クーラーは付けず。
 すると、「今日は付けようよ」と言われる。

 従業員さんへの連絡で電話をすると、切った後
 「そんな電話は、昼休みでええねん」
 次の日、昼休みに連絡しているのを聞いて
 「その連絡、いつ来たん?聞いたとき、すぐしたりぃや」と言われる。


 どないせぇーっちゅーねん


 恐らく、彼女は、私がやることなすことが、気に入らないのだ。
 そうとしか、思えない。

 なので、ひとつひとつ、全部聞いてから動いた。
 すると、「そんなん知らんわ。自分で考えたら?」と言われた

 そんなこんなで、振り回される毎日です

 

プール

2008年07月06日 19時27分38秒 | 我が家の話
 今日は、子ども達の小学校のプール開放へ行ってきた

 学校へ行く坂道を上りながら、二人はゴキゲンで大合唱。

 「♪プールでおーよごーぉいっちにっさん

 ぼーくたーちくーじらーになっちゃったー

 じょーぉずーにおーよごーぉいっちにっさん

 みーんなーでまっくろけーになっちゃったー♪」

 学校に着き、大きなプールで、思いっきり泳いでいる子ども達を見ながら、数年前の夏休みを思い出した。

 家の前に朝から水を張ったビニールプール。

 かわいいバケツやコップ、おもちゃをいっぱい浮かべて、ぞうさんじょうろで水をかけると、キャーキャー言って喜んだっけ。

 プールから一人ずつ上げて、そのまま風呂場へ直行。

 きれいさっぱりになったら、チューペットを半分にパキっと折って握らせて。

 エアコンの効いた部屋でカーテン閉めて、3人でお昼寝。


 
 あの時のちっちゃかった子達が、今では
 「オンマー、見とってよぉ!」
と言って、向こうの方までクロールで泳いでいく。

 待って。
 まだ、離れていかないでね。

 あの頃は、早く手が離れることだけを願ってたけど。
 今は、あの頃が、とっても懐かしい。

はいはい。

2008年07月05日 23時56分36秒 | オンマの話
 今日は、姑の姪っ子、つまり、アッパ君の従姉妹が結婚するので、お披露目にやってきた

 近所の焼肉屋で、15人ほどの身内が集まった。

 従姉妹のYちゃんと婚約者の男性は、7月中旬、Yちゃんの誕生日に入籍し、12月にバリ島で式を挙げるのだそうだ

 いいなぁ。私も、こんな時期あったよなぁ

 Yちゃんの母親(つまり姑の妹・アッパ君の叔母にあたる人)が、わたしの方を見て、
 「けろろちゃんたちもおいでな、バリ島。旅費はお姉ちゃん持ちで」
 と言ったとたん、すかさず姑の大声が。


 「あかん、嫁さんはあかんで

 

 ウチの姑さんは、酒が入ると(最近は入らなくても)ひどく毒舌になる。
 頭と口が直結している方なので、良く言えば、単純で扱いやすいが、それでも、免疫ができていなければ、かなり傷つく

 しばらくして、姑が私の横へ来て、管を巻き始めた。
 「私、バリ行ってくるねん」
 はいはい、さっき聞きましたけど
 「あんたらの分までよぉ金出せんさかい、あと、何年かしたらお父さんの古希で家族旅行行ったらええやん、な」
 はいはい、分かりましたよ

 ところが、よせばいいのに、ここでツワモノの義妹がチクリ。

 「え~、行きたいわぁ。オモニ、ボストンバッグ一個増やして…その中に入りますから(笑)」
 「えっっ?いや、あかんって。うち、嫁さんの分までよぉ金出さんし」
 「じゃぁ、ウチら実費でいきますわ。先行って、向こうで待ってますから」
 「えっ…?今回はな、もう大人だけ。今度な、アボジの古希の時な…」
 しどろもどろになって言い聞かせようとする姑
 っていうか、こんな子供だましの説得、30代の嫁に「大人だけ」って、どういう意味やねん

 あのぉ、別に行きたくないけど、この姑はやっぱり「嫁は他人」と思っているのが、今日また改めて分かりました…

 それにしても、義妹は、スゴイ。
 ちょっぴり、スッとしたのも、事実