博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

更新可能資源とは

2008年02月05日 | 環境・エネルギー
 読んで字のごとく、使ってもまた新たに生成されて無くならない資源です。
 典型的なものとして、太陽エネルギー、風力、水力、地熱、バイオマスなどがあります。再生可能エネルギーとも、自然エネルギーとも、新エネルギーとも呼ばれてますね。第一次オイルショックの際に国家的プロジェクトとしてスタートしたサンシャイン計画がそれらの更新可能エネルギー開発プロジェクトとして有名です。特に太陽光発電システムは目覚しい発展を遂げています。日本の太陽電池生産は世界の半分近くを占めていて(資料http://www.nedo.go.jp/nedata/16fy/01/f/0001f006.html)、発電効率も初期の頃の5~6%から、種類によっては40%を超えるまでに発展し、設置費用も一般家庭用で1970年代には1億円かかったものが、現在では100万円台にまで安くなってきています。しかし問題もあります。当然夜は発電できない。曇天や雨天の時も効率は低下します。太陽電池自体は蓄電はできないので、系統連携やバッテリーなどの設備が必要になるなどです。
 一般的に、太陽光にせよ、風力にせよ自然のエネルギーは時間的、空間的に薄く広がっており、石油・石炭や原子力のように大規模に集中して発電するには適していないのです。エアコンをつけたい、テレビを見たいときに風が吹くとは限らないし、太陽が出ているとも限らないということですね。水力も大規模なダムの建設は今の日本では難しくなってきています。バイオマスは、トウモロコシから生産するエタノールが注目を集めていますが、食用のトウモロコシをエタノール燃料にするのはかなり無茶です。実際に世界的に食用トウモロコシ価格の上昇などが起こっています。
 一般的にエネルギー資源は、それを入手するために必要なエネルギーが、得られるエネルギーよりも多ければ使えません。そういう意味では、石油は最も理想的な資源だったのです。(続く) 



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