
NHKの報道によりますと―アメリカのハーバード大学(上の写真です 注1)は、トランプ政権が助成金の一部を凍結したことに対し、「政府の権限を越えている」などとして取り消しを求める訴えを起こし、名門大学と政権の対立が深まっています。トランプ政権は、大学での反ユダヤ主義対策を理由に学生の取締り強化などを大学側に要求してきましたが、ハーバード大学が、4月14日に政権側の要求を拒否すると発表したのを受けて助成金の一部凍結に踏み切りました。これに対してハーバード大学は21日、トランプ政権に対して助成金凍結の取り消しを求める訴えをマサチューセッツ州にある連邦地方裁判所に起こしました。大学側は「連邦政府は助成金の凍結を利用してハーバード大学の学問上の意思決定を支配しようとしている。助成金の凍結は政府の権限を越え、違法だ」などとしています。さらに「政権側の対応は学生や研究者、それに世界におけるアメリカの大学の地位に深刻な影響を実際に及ぼしている」と政権を批判し、名門大学と政権の対立が深まっています(注2)―ということだそうです。トランプ大統領の突飛な動きには、少々のことでは驚かなくなっているのですが、これには驚きました。さすがに大統領が何をしたいのかブログ主にも全く分かりません。とりあえず大統領がハーバード大学を御自分の「思う通りに動かしたい」と思っての上記の要求らしいとは邪推できますが・・・そんなことをして大統領にとって何かいいことがあるのでしょうか?
そもそもハーバード大学は創立400年近い歴史を誇る私立大学であって、基金、寄付、授業料が主要な収入源であって、政府からの助成金がないとやっていけないということもないので、大統領の恫喝にひれ伏さないといけない絶対的な理由もあまり無さそうです。それが同大学の強気の理由だと思います。
しかしブログ主は、こういうニュースを聞きますと妄想がむくむくと頭を擡げてきます。日本政府が基金を提供してハーバード大学を買い取ったらよいのではないでしょうか。同大学の基金は確か8兆円位と聞きましたので、現在文部科学省が進めている国内大学向け十兆円ファンドを流用すれば十分買い取れます。現行の放送大学のように国営学校法人という位置付けにしたら良いのではないでしょうか。そして潤沢な研究助成金を提供し学問の自由を確実に保証すればノーベル賞級の研究成果が続々と出てくるでしょう。何しろこれまでに160人の同賞受賞者を輩出している途方もない大学ですから。金の卵を産む何とかみたいな大学です。決して高い買い物ではないと思いますーと妄想が膨らんでやみません・・・
(注1)https://www.istockphoto.com/jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6
(注2)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250422/k10014785821000.html