記念日・年中行事
□クリスマス・イヴ
クリスマス(キリスト降誕祭)の前夜祭。
eveは夜を意味する古語evenから来たもので「クリスマスの夜」の意味になる。キリスト教会暦では日没が1日の始まりであり、クリスマスは24日の日没から25日の日没までとなるので、その間の夜である24日の夜のことをクリスマス・イヴと呼ぶ。
キリスト教の祭礼のひとつだか、日本では宗教とは関係なく年中行事のようになっている。この日が近づくとデパートや商店街、一般家庭でもクリスマスツリーを飾ったり、クリスマスプレゼントを用意したり,クリスマスムードが一気に盛り上がる。
日本では「恋人と過ごす日」と言う認識が「家族と過ごす日」とされる欧米諸国よりも多く、宗教的なものではなく、ただのイベントとしての捉え方が多い。祝日ではない上に年末なので企業によっては仕事が増えることもあり、クリスマスやクリスマス・イヴにどうするかという決まりや風習はない。だが日本でもイルミネーションなどで街は賑わい数日前からクリスマス、クリスマス・イヴ関連の商品が店頭に並んでいる。また、日本の多くの府県ではこの日に小中高校の2学期の終業式(3学期制の場合)が行われることも多いので、午後に家に集まって子供同士の間でパーティーを開くケースも多くみられる。また、イヴをクリスマスの前日と誤認している人が多い。
□終い愛宕
1年で最後の愛宕権現の縁日。
□納めの地蔵
1年で最後の地蔵の縁日。
○アイヌ文様コースターづくり(北海道旭川市・旭川市博物館、12/24(木) 13:30~15:00)
アイヌ文様を切り抜いて、自分だけのコースターを作る。参加料は無料で誰でも参加できる(事前申込不要)。気軽に参加してみよう!
○クリスマス・キャンドルナイト(北海道陸別町・りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)、12/24(木)~25(金) 17:00~21:30※開館時間:13時~21時30分)
クリスマスにあわせて、天文台では24日(木)、25日(金)の両日、17時よりキャンドルナイトを開催。
屋上の灯りをキャンドルに替え、星空を案内する。星空観望会は開館中随時開催している。
施設周辺を森に囲まれた天文台では、夜空は暗く満天の星空となる。この時期、夜はすっかり寒くなるので、防寒対策は忘れずに!
クリスマスは、優しいローソクの灯りの下、明るく賑やかな冬の星座を眺めてみては。
○いらっしゃい しんとく イルミネーション(北海道新得町・JR新得駅前、12/24(木)~2016/2/29(月) 16:30~24:00)
道東・十勝の玄関口であるJR新得駅前を青い光を中心とした24,000球の光が幻想的な世界を演出する。
雪の白とイルミネーションの青が毎年スキー場利用客で賑わう新得駅を素敵に彩る。
今年は「スノーフレーク」という雪の結晶の形をした電球や「桜色」の電球が飾りつけられる。
スキー場でスポーツを楽しんだ後は新得のイルミネーションを見に行こう!
○「ローマへの道」冬物語(北海道北斗市・北斗市三ツ石「ローマへの道」 キャンドル点灯 17:00~20:00 キャンドルナイト ミニコンサート 16:00~17:00)
クリスマスイブの夜、修道院に続く約800mの並木道「ローマへの道」が、約500個におよぶ手作りのワックスキャンドルで灯される。
幻想的な雰囲気たっぷりだ。点灯前には、石別中学校を会場にミニコンサートも開かれる。並木道を散策した後の冷えた体を温かく包む。
○APPI Xmas花火(岩手県八幡平市・安比高原スキー場 19:20~ 約10分)
クリスマスイブ限定イベント。安比の冬の夜空を冬花火が華やかに彩る。当日は、ナイター営業時間中に花火が打ち上げられるので、ゲレンデでスキーやスノボをしながら花火が見られるのもうれしい。大切な人とスペシャルなクリスマスイブを過ごすことができる。
○クリスマスはサンタで滑ろう(山形県上山市・ 蔵王ライザワールド、12月24日(木)~27日(日) 8:30~16:00)
12月24日(木)~27日(日)に開催される、お得なクリスマスイベント。
サンタクロースやトナカイなど、クリスマスにちなんだ仮装やグッズを2つ以上身に着けて来場した人は、リフト1日券が大人が3700円から1600円に、子供が2400円から1000円と、半額以上の割引となる。
○第22回茨城空港スカイスリーフェスタ・クリスマス(茨城県小美玉市・茨城空港ターミナルビル、12/24(木)~25(金) 10:00~16:00)
12/24にはハローキティ、12/25には本場フィンランドのサンタクロースが茨城空港に登場し、握手会や写真撮影会に無料で参加できる。
また、2階送迎デッキの野外ステージでは、2日間に渡ってクリスマスコンサートが開催され、茨城出身のアーティストなどの演奏を楽しめる。
クリスマスリースやキャンドルなどの手づくり体験ができる、クラフト作家のワークショップも開催。屋台グルメコーナーもあり。
○東京ミチテラス2015(東京都千代田区・丸の内エリア、12/24(木)~27日(日)※期間中の開催日:一部イベントは12月1日(火)より開始【点灯時間】16:30 頃~20:30 頃(予定) 20:30~21:00は通常のライトアップ※状況に応じて点灯時間を変更する場合あり。また荒天の場合は点灯を見合わせる場合あり)
1999年の「東京ミレナリオ」の開催以来、恒例となっている冬の風物詩。
今年も、日本の中心街区である東京・丸の内エリアから、未来を明るく照らしていこう(未知を照らす)という願いを込めて行われる。
東京駅丸の内駅舎にはフルカラーLED照明でスペシャルライトアップを施し、目前に続く行幸通りには樹木や路面に照明演出による光のプロムナードを創出。一体感ある演出で、年末の丸の内エリアを光で包み込む。
また、丸の内仲通りには12月1日(火)より、ドイツで伝統的に行われているクリスマスマーケットがひと足早くお目見え。さらに大手町・丸の内・有楽町エリアの各所には、光るユニークなオブジェ「Lighting Bench Art」が登場する。
○小径のノエル(東京都世田谷区・下北沢駅周辺の約14店舗とカトリック世田谷教会 17:00~23:00※キャンドルの点灯終了時間はお店の営業時間により異なる。深夜営業のお店の場合は翌日2時までなどもあり。)
下北沢の小さなお店が集まって、イブの夜にキャンドルを灯す「小径のノエル」。
各店舗では様々なイベントも合わせて開催される。キャンドルの灯りを道しるべに夜の小径を歩いてみては?
クリスマスはもともと、太陽の光が最も弱まるこの季節に生命の再生を願う人類の古い古い祝祭だった。
小さなお店の小さな炎が集まって、街行く人々の心にも、深く暖まる小さな祝福の火が灯ることを願って開催する。
○TOWERS Milight~みなとみらい21オフィス全館ライトアップ(神奈川県横浜市西区・みなとみらい21地区 16:30~21:30)
19回目を迎える「TOWERS Milight~みなとみらい21 オフィス全館ライトアップ~」が、今年もクリスマス・イブの12月24日(木)に開催される。
横浜ランドマークタワーやパシフィコ横浜をはじめ、みなとみらい地区の21施設が参加し、オフィスビル群が一体となって街全体を1つのイルミネーションとして創りあげる。
夜景を楽しむ写真愛好家や来街者でにぎわい、一夜限りのライトアップイベントとしてクリスマス時期の風物詩となっている。
○富士山ゲレンデのクリスマス(山梨県鳴沢村・ふじてんスノーリゾート、12/24(木)~25(金) 8:30~17:00)
24・25日はサンタクロース(全身+帽子)かトナカイの衣装の人はリフトが無料になるクリスマスイベントが開催される!
衣装チェックがあるので、しっかり着替えて参加しよう。富士山の麓のスキー場でサンタクロースになりきってクリスマスを楽しもう!
○戦後70年 信州の疎開作家たち -県展の誕生-(長野県長野市・長野県信濃美術館、12/24(木)~2016/1/5(火) 9:00~17:00※休館日:毎週水曜日、年末年始(12月28日~1月1日) 入館は16:30まで)
第二次世界大戦中、多くの芸術家が戦禍を逃れて信州に疎開した。
それら多くの芸術家たちは、信州美術会の創立や、それに続く県展の立ち上げなど、戦後信州の美術・芸術の発展に大きく寄与した。
今展では、有島生馬や石井柏亭、中川紀元、町田曲江や奥村土牛などの作品を、当館収蔵品から紹介する。
○ISOGAI花火劇場 in 名古屋(愛知県名古屋市港区・名古屋港ガーデンふ頭一帯 19:00~19:45)
これまで「スターライトレビュー」「スター☆ライトHA・NA・BI」として親しまれていた名古屋港冬の花火大会が「ISOGAI 花火劇場 in 名古屋」と名前を変え、パワーアップして復活。
音楽とコラボした花火やストーリー仕立てのドラマチックハナビなどが打ち上がる。ドラマチックハナビは数々の花火大会を手がける磯谷煙火店が開発したもので、名古屋港初の実施となる。
○Love & Peace キャンドルイルミネーションin下呂温泉(岐阜県下呂市・ 下呂温泉 阿多野谷周辺及び白鷺橋チャップリン像前 16:00~21:00)
チャップリンのブロンズ像の周辺で世界平和を皆で願いたいと、2003年から実施されているキャンドルイベント。
約3000個のキャンドルがともり、揺らめく光がロマンチックな雰囲気を演出する。
キャンドルは来場者に無料で配布され、願いごとを記入することができる。
□納めの地蔵(京都市西京区・鈴虫寺 9:00~16:30※11時~地蔵菩薩縁日供養)
一年のお地蔵様への感謝と来年の無病息災を願って法要が行われる。
○有田中央大橋 年末年始ライトアップ(和歌山県有田市・有田中央大橋、12/24(木)~2016/1/5(火) 18:00~22:00※12月31日~1月1日は18:00~翌6:00)
有田川に架かる見事な斜張橋(しゃちょうきょう)・有田中央大橋。全長286m、主塔の高さは51m、橋を支えるケーブルは28本もある、有田市を代表する橋だ。お盆や年末年始のライトアップは毎年恒例となっている。
今年も、クリスマスイブから年末年始にかけての実施が決定した。いつもとは違う、特別な夜の光景を楽しんで。
□金刀比羅宮 納鞠(香川県琴平町・金刀比羅宮 鞠庭 10:00~12:00)
毎年5月5日、7月7日、12月末に行われている金刀比羅宮蹴鞠[けまり]。
色とりどりの装束に身を包んだ鞠足[まりあし]らは、御本宮を拝礼した後、ご神前に捧げられていた枝鞠を受け取り、表書院前の鞠場[まりば]に向う。
鞠場では、蹴鞠の華麗な技を参拝者に披露。勝ち負けを競うのではなく、お互いに助け合ってより長く楽しむのが蹴鞠の技。
今年最後となる蹴鞠の「納鞠[おさめまり]」。息の合った蹴り合いを見納めに、金刀比羅宮へ足を運んでみよう。
○詩の朗読の夕べ 第145回(熊本県熊本市中央区・熊本市現代美術館 ホームギャラリー、12/24(木) 17:45~18:50※基本的には毎月第4木曜日、熊本市現代美術館ホーム・ギャラリーで開催。12月24日(木)は12周年記念例会のため、午後5時45分からの開催。)
くまもと詩の朗読の会(世話人:小林尹夫)メンバー(藤子迅司良・中山幹夫・西川盛雄・西嶋好美・甲斐ゆみこ・働淳他)と、一般参加による自作詩の朗読会。
テーマは「絆」。自由題も可。クリスマスに関する作品も大歓迎。俳句・短歌も可。持ち時間は1人3~5分。公序良俗に反するものは不可。無断撮影禁止。とびいりは当日、司会者に申し出ること。※今回は12周年記念例会。時間が許す限り、複数作品の朗読、可。
クリスマスローズ(ハツユキオコシ[初雪起し]) hellebore
【花言葉】「追憶」「慰め」「いたわり」「中傷」
【概要】
クリスマスローズ(Christmas rose)を含む、キンポウゲ科ヘレボラス属はヨーロッパから西アジアにかけておよそ20種、中国に1種が知られる、毎年花を咲かせる多年草である。「クリスマスローズ」の名前は本来ヘレボルス属の中でも「ニゲル」〔Helleborus niger〕という一つの種につけられた名前であるが、日本ではヘレボルス属全体を指すのが一般的。言い換えれば、前者は「狭い意味でのクリスマスローズ」、後者は「広い意味でのクリスマスローズ」ともいえる。クリスマスローズ(ニゲル)が日本に入ってきたのは明治初期と言われている。観賞用ではなく、薬草として試験的に植えられたのが栽培の最初とされる。
現在日本でこのクリスマスローズの名で出回っている大半は、春に咲き、一茎に複数輪の花をつけるオリエンタリス系 (Helleborus orientalis、ハルザキクリスマスローズ) やその交配種であるレンテンローズ (Lenten rose)である。
属名の「ヘレボルス、またはヘレボラス(Helleborus)」はギリシャ語の『helenin「へレイン」(死に至らしめる)』と『bora「ボーラ」(食べ物)』の合成語が語源。食べると危ない毒草であることを意味しており、根には強心剤・利尿剤の効果がある成分が含まれている。
種小名のnigerは、「黒」を意味し、根が黒いことに由来する。
「クリスマスローズ」はクリスマスの時期にバラのような美しい花を咲かせることから名づけられた。
和名は雪が降る頃に咲くので「ハツユキオコシ(初雪起し)」、または「マツユキソウ(待雪草)」と呼ばれる。別名は「hellebore(ヘラボー)」、または「Helleborus(ヘレボルス/ヘレボラス)」。
またレンテンローズ (Lenten rose) はクリスマスローズより遅く、キリスト教の儀式が行われるレント節(2月5日~3月10日)の頃に咲くので「レンテンローズ」あるいは「春咲きクリスマスローズ」とも呼ばれる。和名はヤツデに似た葉と花が花笠に似ていることから「ヤツデハナガサ(八手花笠)、または「カンシャクヤク(寒芍薬)」。別名はガーデン・ハイブリッド(学名:ヘレボルス・ヒブリダス Helleborus × hybridus)。
クリスマスローズの仲間はざっくりと有茎種(ゆうけいしゅ)と無茎種(むけいしゅ)の2タイプに分類する。ただし、どちらに分けてよいのか判断の難しい種もあり、それらは中間種と呼ぶこともある。なぜ分けなければいけないかというと、タイプによって生育サイクルや性質が異なる、要するに育て方に違いがあるから。 ニゲルは有茎種または中間種、オリエンタリスは無茎種に分類される。
有茎種は茎を伸ばしながら葉を広げ、茎の先端に花を咲かせる。ふつうは常緑性。
無茎種は地際から葉を広げ地上をまっすぐ伸びる茎は持たない。花も地際から花茎を伸ばしてその先端につく。常緑性と落葉性がある。根茎(地際を横向きに伸びる茎)は太くて短い。
【特徴】
ヘレボルス・ニゲル〔Helleborus niger〕
草丈30~40cm。 根際から生える葉は鳥足状に7つから9つに深く裂ける。
開花期は12~3月。 花弁のように見えるのは萼片で、5枚ある。花弁は退化していて、雄しべの周りに密腺状につく。花径は5~6cmあり、下向きに咲く。花の色は白い。
・野生
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/61/Helleborus_niger_.JPG
・園芸品種
http://www.webshopabbing.nl/media/catalog/product/cache/1/image/9df78eab33525d08d6e5fb8d27136e95/h/e/helleborus_niger.jpg
ヘレボルス・オリエンタリス〔Helleborus orientalis〕
草丈30~60cm。根際から生える葉は鳥足状に5つから11くらいに裂ける。
開花期は2~4月。茎先にやや褐色を帯びた黄白色の花を3、4輪下向きにつける。ハイブリッドも多く、花の色は赤やピンクのものもある。花径は6cmくらいあり、花びらのように見えるのは萼片で5枚である。花弁は退化して蜜腺状になっている。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
https://c1.staticflickr.com/5/4022/4360862093_978f917a7f.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/18/Helleborus_orientalis_IMG_4142_C.JPG
ガーデンハイブリッド(garden hybrids、ヘレボルス・ヒブリドゥス Helleborus hybridus)
クリスマスローズ(ガーデン・ハイブリッド)は無茎種(茎がなく、根茎から葉柄と花柄が別々に伸びる)のヘレボルスで、無茎種の原種を交雑させてできた園芸種を指す。人気の高い多年草で、多くは常緑ですが、落葉するものもある。ヘレボルス・オリエンタリスが主要な交配親として用いられていたため、以前はオリエンタリス・ハイブリッド(Helleborus orientalis hybrids)と呼ばれていました。
かつては濁った花色で花弁によれがある花ばかりであったが、濁りのない花色、丸い花弁、整った花形を目指して品種改良が行われた結果、優れた花が多数誕生している。花色、花形のバリエーションが多く、タネでふやされている株は、1株ごとに異なる花を咲かせるので、好みの花を探す楽しみがある。
強健で育てやすいものが多いのも特徴。鉢植えにも庭植えにも向き、ほかの多くの草花に先駆けて花を咲かせ、冬枯れの庭を彩る。
半八重咲き(セミダブル)、八重咲き(ダブル)の園芸品種もある。
・Helleborus hybridus 'Golden Lotus'
http://blog.plantdelights.com/wp-content/uploads/2014/03/Helleborus-x-hybridus-PDN160C.3-Golden-Lotus-1024x682.jpg
・'Black Beauty'
http://media.growsonyou.com/photos/photo/image/192498/main/Helleborus_x_hybridus_Black_Beauty_.jpg
・'Red Lady'
http://media-cache-ec0.pinimg.com/736x/c6/ab/b0/c6abb084bdb683b20934f7b09b7dafb1.jpg
【詳しい育て方】
■主な作業
花がら摘み
タネを採取する目的がない場合、花を摘み取る。無茎種は萼が色あせてきる時期を頃合いとして、花首の位置でひとつひとつ切り落とす。有茎種は新芽が伸びて葉を広げ始める4月頃、地際で茎をばっさり切り落とす。花がらを摘むのはタネをつけて余計な体力を消耗しないようにするためでもあるが、美観的なことが大きい。
古葉切り(無茎種のみ)
新たな葉が開いて生長を始める11月~1月頃、今まで付いていた葉(古葉)をすべて付け根から切り落とす。これは十分に株元まで日を当てるためである。そうすることで花芽が上がりやすくなる。また、古くて傷んだは病気にかかりやすいので、その点でも大切な作業である。グリーンの葉を切ってしまうのはためらいがあるかもしれないが、古葉は冬になると茶色く枯れ込んで、結局切り落とすことになる。
支柱立て(有茎種)
風や雪の重さで茎が折れないように、有茎種は支柱を立てる。
生育サイクルを把握する
高温多湿がやや苦手で、梅雨から秋はじめは半休眠状態である。主な生育期間は秋~春。半休眠期と生育期があるというのを理解して、株の状態を把握しながら水やりや置き場所、肥料などの管理を行うのが大切。
■栽培環境
落葉樹の下のような、秋から冬によく日が当たり真夏は日陰になるような場所が適している。鉢植えで置き場所を替えられる場合は、秋~春の生育期はよく日の当たる場所において、半休眠期は風通しのよい日陰に置くようにすればよい。
寒さには強いが、乾いた寒風や霜に当たると葉や芽が傷むので注意うる。また、霜柱に合うと根が持ち上げられてしまうことがある。
■水やり
生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える。半休眠期はさほど根が水分を要求しないので、土を多湿にしないように気をつける。しかし真夏は乾きやすいので(風通しのよい日陰ならさほどではないが)、極端な乾燥状態にならないようにする。
■肥料
肥料は冬から春にかけて、草花に与えるのと同じくらいの濃さの液体肥料を10日に1回程度定期的に与える。半休眠時期に肥料を与えると、根や株を傷めてかえって逆効果なので与えない。
■用土
水はけのよい用土が適している。赤玉土(小粒)4:腐葉土3:軽石(小粒)3の割合で混ぜた土などを使う。
■植えつけ・植え替え
植え替えの適期は10月~3月頃。生育旺盛で根がよく張るので、鉢植えは毎年一回り大きな鉢に植え替える。それ以上株が大きくできない場合は株分けを行う。
鉢から抜いた株は古い土を十分落とす。黒ずんだ根は傷んでいるので付け根から切り落とし、一回り大きな鉢に、新しい用土で植える。
■ふやし方
株分けでふやすことができる。あまり細かく分けすぎると再び開花するまで時間がかかることがあるので、1株が3芽以上になるように分ける。
また、タネを自家採取し、まいてふやすこともできる。
■病気と害虫
病気:灰色かび病、ブラックデス
灰色かび病は春と秋の湿度が高いときに発生しやすい。葉の縁や先が茶色くじゅくじゅくした感じになり、病状が広がると株が腐って枯れる。定期的に殺菌剤を散布して予防する。
ブラックデスは株の至る所にかすれたような黒い病斑が出て最終的には縮れ上がって株が枯れる。感染力が強いので罹ってしまった株は直ちに処分する。ウイルス性の病気で、はさみなどから感染することがあるので、作業をする際は清潔な道具を使うようにする。
害虫:ハモグリバエ、ハマキムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、アザミウマ、ハダニなど
多くの害虫は主に春から秋に発生する。アブラムシなどはモザイク病やブラックデスのウイルスを媒介するので、見つけしだい、防除する。
■まとめ
生育期と半休眠期がある
高温多湿がやや苦手
生育期は定期的に肥料を与える
https://www.youtube.com/watch?v=sA6_rWmGn0g
https://www.youtube.com/watch?v=aR6TykMnYwU
https://www.youtube.com/watch?v=mcKDFZ_C2AU
https://www.youtube.com/watch?v=QTN042szMto