すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

Spirit of St.Louisを噛み締める

2020年05月19日 | 雑記帳
 えっ、なんで…

 先に書いた「今日は何の日」のコーナーに、5月21日「リンドバーグ翼の日」があったのを思い出したからだ。

 今年はねずみ年が干支であり、1月下旬に3年生相手に『リンドバーグ』を読んだ。
 20分ぎりぎりの量、字も細かい。本が重い(笑)。結構な悪条件だったし、難しい語句もあったが、集中して聴く様子が見られた。
 ただ、素晴らしい絵本だっただけに、まだやり切れていない感が残っている。

 もう一度挑戦してみてもよくないか。
 カレンダーが教える時期としてもぴったりだ。
 そして上学年であれば間違いなく理解できるだろう。
 それに、本が重いし、字が細かいので、やれる時にやっておくかという気持ちが強くなってくる。

 よしっ、もう一度下読みから始め、おさらいしてみよう。



 前回、本番でやや戸惑った箇所があったので、念入りに読みだけは繰り返した。


 そして、今日を迎え学校へ…

 小規模校ではあるが4,5,6年対象なので「密問題」をどうするのだろう…と行ってみたら、なんと体育館。なるほど。
 体育館半分ほどのスペースに、間隔をとって子どもたちが座っている。

 やむなし。

 残念ながら素晴らしい絵の魅力を伝えるのは困難だったので、声が勝負とは言えるのだが…。
 無声音の発音を意識した読みが最近のスタイルになりつつあるので、どれだけ届けられたかはきわめて不安だ

 自分の耳では及第点が与えられるが、「場」を支配するまでには及ばなかったろう。
 それは目の片隅に入る何人かの子どもの様子から見てとれた。

 絵本の読み聞かせにとっては、受難の時代か。

 「新しい生活様式」なるものが、教育、特に初等教育にとって不利な条件を突き付けていることは誰しも予想できるだろう。

 ただ待つだけでは駄目な気がする。


 Spirit of St.Louis 号と名づけられたリンドバーグ(本物の方だが、絵本の表紙にも使われている)の飛行機。
 その名の由来は不明だが、『リンドバーグ』の「精神」とは何かと考えたときに、
 「工夫、挑戦」は間違いないキーワードだろう。

 今年度の初めに、これを選んでよかった。

 小ネズミを見習え。