すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

まってる。絵本が届く

2020年05月24日 | 雑記帳
 先月だったと思うが「小山薫堂 東京会議」というBSの番組で、放送の最後に小山が一冊の絵本を朗読した。その書名は「まってる。」。外国の絵本でそれを小山が訳したらしい。コロナウィルス感染によって非常事態宣言がなされた中だったので印象に残った。当然、制作する側もそれを意図したものだったろう。


 絵の中身は詳しくは紹介されなかったと思う。その時はそれほど直接読みたいなあと感じなかったのだが、先週ネットで話題にされていてふと思い出した。うちの図書館蔵書にはなかった、では購入してみるかと通販サイトを当たったら、評判で品薄らしい。コンビニ系書店でなんとかなりそうな表記があり、注文した。


 送料のこともあったので、最近発売された絢香「遊音倶楽部~2nd grade」のCDも一緒にポチっとした。届くまで時間はかかるかもしれないとのんびり待つ気でいたが、思いのほか早く出荷メールが届いた。そして昨日、無事到着。まず絵本の版型にびっくりした。A5変形という横長である。体裁は非常にシンプルだ。



 早速包みを剥がし、一方のCDをディスクに入れて流しながら、絵本をめくってみた。ふむふむ。「”おにいちゃん”ってよばれる日を まってる。」から始まり、日常の一コマが連なり、人生のいわば「喜怒哀楽」(ちょっとイメージは違うかな)が表現されている。それぞれのページを繋ぎ、象徴するのが赤い毛糸だ。


 ひとつのモノをどのページにも登場させ意味づける手法は、他にもあった気がする。版型にマッチさせた構成がいい。間違いなく大人向けだ。人の結びつきの有難さを考える今、なおさら心に響く。最終ページは赤い毛糸の写真で、めくった時に、まるで嘘のようにスピーカーから絢香の歌う「糸」が聴こえてきた。