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ちょっとの言語習得期

2020年05月13日 | 雑記帳
 昨日「ちょっと」のことを書いている時、自宅に来ている2歳半の孫が廊下を走りながら「おばあちゃん、ちょっと」とまだ上手くまわらない口で喋っている。偶然かと思いつつも、ちょっと(笑)観察してみると、意外にこの語か連発されていることに気付いた。「ちょっと、ちょうだい」「ねえねえ、ちょっと」…


 言語習得の真っ最中であり、なんでも繰り返して口にする。だから、自分たちを含めて周りの大人がいかに「ちょっと」という語を使っているかの証明になっている気がした。まさしく「ちょっとどころではない」「ちょっと多いなあ」という感じだ。ちなみにこの二つの用例も「少し」の意味に留まらない範囲を持つ。


 さてここからは、祖父バカモードで孫を見つめた話。言語習得期とは本当に面白い。亡くなった志村けんの話題になった時「♪変なおじさん」と思わず口にしたら、ずいぶんと気にいってしまったようで何度も言い始める。散歩に連れていきご近所と挨拶している時に、ふと言ったりするので困ると家人から言われた。


 この頃はバリエーションを増やしたようで、昨日はこちらの方を見ながら少し笑って「♪変なおじいちゃん」などと歌う。「なえでが…」と「♪変なKちゃん」と返したら、またにこっとして止めてしまった。意味や使い方をどう捉えるか明確には理解しがたいが、近くの大人が、最大の言語環境であることは間違いない。



 生活全てが対象であり、ポイントなどは挙げようもない。ただ、その子に接する時、おびただしく言語を垂れ流すTVの質も意識し、意図的に自然や地域社会へ連れ出して会話をすることに努めたい。一昨日は実家への約800mを散歩してみた。途中で小雨が降りだす。信淵神社に手を合わせる。その時の言葉かけ…。