すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

籠る日々にもそれなりの…

2020年03月15日 | 雑記帳
 「今できることを積極的に」「籠らず外へ出て」という前向き発言が盛んに喧伝されるようになってきた。基本的に大賛成!自粛の語を使い自己決定権を放棄している状態は駄目なのだ!と声高に言いつつ、あまり外に出られない日が続く。何故なら花粉の飛散が酷いから。「もどりの寒」か、雪もちらつくというのに。


 籠りたくなくても自己防衛が必要な日々となっているので、仕方がない。そもそもインドア派なので、さほどの無念もないのだが…。買っている中古本を乱読するか。無観客で今一つ盛り上がらないスポーツ中継などを観るのか。どちらも今一つ高揚感に欠けるなあ。しかし、それなりの出逢いはあるだろうと…


 【すぐそこの遠い場所】(クラフト・エヴィング商會  ちくま文庫)

 子どもの頃読むことが出来なかった事典、それは先代の商會会長である祖父が持っていた書物だという。その『アゾット事典』を今開いて…というが、何が何やら???だらけの内容。とても説明できない。これほど「不思議」という言葉が似合う本はない。自分の妄想力ではついていけなかった。


 【犬を飼う】(谷口ジロー  小学館文庫)

 コミックの文庫版である。あの「孤独のグルメ」の漫画家として有名だ。この作品は著者が世に出るきっかけとなった名編らしい。飼っていた犬との死別を描いている。よく聞く話ではあるが、経験がない自分でもぐっとくる描き方だった。タッチが好きなので、少し漁ってみたい。


 【酒の友 めしの友】(安倍夜郎  実業之日本社)

 コミック、ドラマで有名になった『深夜食堂』の著者が書いたエッセイ集。中味は自分の「食の思い出」と「人とのつながり」である。正直、文章はさほど上手いとは思わないが、題材に関心があるので目を通せた。今『深夜食堂』のコミック本を続けて読んでいるので、エピソードの源がわかる。